介護現場で働く医師が推奨「認知症の予防に1日1.5リットルの水を」
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■運動習慣も大事。相乗効果が見込めそう

 

そして、水不足を解消するためにも習慣づけてほしいのが運動。

 

「運動といってもウオーキングで十分です。運動習慣がある人は、自然と体が水分を欲する傾向にあります。そういう人たちは好奇心も旺盛です。積極的な意識は認知力を高めてくれますから、いつまでも若々しさを保てます」

 

水と運動の次は食事も大切だ。「栄養は脳の働きと密接な関係があります。かむことで脳が刺激されますし、体を動かす筋肉をつくるためにも、良質なタンパク質を含んだ栄養バランスのよい食事が必要です」

 

最後に日々の排せつ。実は排便と認知機能にも相関関係がある。

 

「大腸の動きが悪くなると脳の認知機能も鈍くなることがわかっています。便秘で悩まされている人はだまされたと思って1日2リットルくらいの水を飲み続けてみてください。5日もすれば便秘が解消されるでしょう」

 

水、運動、食事、そして排せつ。この4つが整うと、ほぼ認知症も改善するという。

 

「実際に発症後10年くらいたっていても、認知症が改善された人をたくさん見てきました」

 

1日1.5リットルの水で、脳の健康を保とう!

 

【PROFILE】

竹内孝仁先生

’73年から特別養護老人ホーム、在宅高齢者のケア全般に関わる。近著に『薬に頼らず認知症を治す方法』(エクスナレッジ)がある

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