【水を飲みすぎる】
今年の夏は記録的な猛暑で、熱中症予防のために水を飲む量が増えたがーー。
「寝る1時間前までにコップ1杯程度の水を飲むと熱中症予防になりますが、コップ2杯以上の水を飲むと夜中にトイレのために起きてしまい、睡眠の質を下げてしまいます」
熱中症対策のための水分補給は大切だが、取りすぎには気をつけよう。
食事面以外でも脳を疲れさせるNG項目がある。
【スマホを操作する】
スマホやパソコンの画面から発せられるブルーライトは睡眠を促すホルモンのメラトニンの分泌を妨げるので、寝る前に浴びると睡眠の質の低下を招く。
「すると、アミロイドβが脳に蓄積されやすくなってしまいます」
就寝前は音楽を聴くなどして脳をリラックスさせたい。
【イヤホンを使う】
家族に遠慮せずに音楽鑑賞や動画視聴をするために、室内でもイヤホンをつける人はいるだろう。注意したいのは、イヤホンで大きな音量を聴き続けると難聴になりやすくなるということ。
「近年の研究で、軽度の難聴の人の認知症リスクはそうでない人の2倍、中等度では3倍という統計があります。日常的にイヤホンを使用している人は、少しずつ使わない生活にシフトしましょう」
【熱いお湯につかる】
入浴は1日の疲れを取り、リラックス効果が期待できるが、お湯の温度には要注意。
「42度を超えるような熱めのお湯に入ると交感神経が活発になって興奮状態になるため、睡眠の妨げになります。上昇した体温を元に戻し、深い睡眠を促すためにも、入浴はぬるめのお湯で、就寝の2〜3時間前までに済ませましょう」
【重たい掛け布団を使う】
「布団の重さで寝返りが打ちにくくなるのはよくありません。軽くて保湿性や吸湿性に優れた羊毛、羽毛布団など、自分に合った寝具を選びたいですね」
おやすみ前の何げない習慣が、脳への負担をみるみる蓄積させてしまうことに。思い当たる項目はさっそく今晩から改めよう。