■50代、帯状疱疹ワクチン、打つ? 打たない?
今回、「女性自身」では、500人の女性に緊急アンケートを実施。調査の結果は、以下の通り。
「すでに摂取している」28人
「打ちたい」103人
「打ちたくない」194人
「迷っている」173人
最も多かった「打ちたくない」という人は、副作用や効果に対する疑念があるという人や、コロナワクチンをイメージしてしまい躊躇しているというのが主な理由であるようだ。
「打ちたい」という人は、帯状疱疹の辛さを経験した人や、周囲で罹患した人の話を聞いて接種を希望している。
すでに打った人は、医者からのすすめや、ワクチン接種の案内などを受けたことがきっかけの人も。
東京都保険医療局サイトによると、ワクチンには乾燥弱毒生水痘ワクチンと乾燥組換え帯状疱疹ワクチンの2種類があり、前者は生ワクチンで1回1万円程度、持続性は5年ほど。一方、後者は不活化ワクチンで2回で4万円程度、持続性は9年ほどだという。
発症予防効果は、生ワクチンが69.8%、不活化ワクチンが96.6%というから、費用と効果を考慮して決めたいところだ。
アラ還になった本誌記者は……主治医の西本クリニックの西本隆院長からこんな話を聞いた。
「生ワクチンは、1回打てばいいけれど効果は5年ほど。新しい不活化ワクチンは、2回打ちますが、予防確率でいうと、50歳以上は97%、70歳でも91%、少なくとも10年以上は大丈夫。あなたの年齢や仕事を考えると、ワクチンを打たれたほうがいいと思いますよ」
仕事や家庭でさまざまなストレスに直面することも多く、それでも頑張らなければいけない年代の人達に、西本先生がお勧めしたいというのが帯状疱疹予防のためのワクチン接種。
「昔は、水疱瘡に罹る子供さんも多かったので、自然に大人たちも免疫が強まる、いわゆるブースター効果を得る機会がありました。
しかし、子供さんに対する水痘ワクチンの定期接種が始まって、このようなブースター効果を獲得しにくくなったことも、今の50代以降の方々に帯状疱疹が増えている一因の一つとも言われています。
実は私も60歳になった年に、『自分は罹らないだろう』と思っていた帯状疱疹に罹患した経験があります。このころは、まだ今のような不活化ワクチンはなかったのですが……」
従来からの弱毒生ワクチンと、新しい不活化ワクチンのどちらを選択するかは、一人一人がよく情報を咀嚼して決めたい。
「副作用も気になるところですが、一時的な注射部位の痛みや発熱は、ワクチンに含まれるアジュバント(免疫力を上げるために使われている物質)によるもので、ワクチンの有効成分自体とはまず関係がないと考えられます。」
記者が、自分でも調べてみると、自治体により、新しい不活化のワクチンは助成金があることを発見!
記者の住む自治体では、50歳以上の人で、1回につき1万円×2回の助成があることが判明した……そこで、助成の申し込みをした。
そして……不活化のワクチン接種、1回目!
筋肉注射なので、腕に痛みが出たのと、翌日、体がだるいな~と思ったら、37.5度の発熱があった。その翌日の朝も37度代になったが、昼過ぎには平熱に下がった。副作用だって人それぞれのはず。
打つか? 打たないか?
補助金が出ても、まだ高いと感じる人もいるし、効果が分からないと迷っている人も多い。かかりつけの医師に相談するなど、後悔のないように、公的機関のお知らせなどを読んでしっかり考えよう。
【教えてくれたのは……】
西本隆(にしもと たかし)
医師・西本クリニック院長。日本東洋医学会 漢方専門医・指導医/日本内科学会 認定内科医。
兵庫県西宮市にある、内科、漢方内科、アレルギー科、心療内科のクリニックで、漢方と西洋医学を生かして、一人ひとりの患者に合わせたオーダーメイド的な総合治療を提供し全国から患者たちが診察に訪れる。
■参考資料
東京都保険医療局
https://www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp/kansen/taijouhoushin.html
東京都感染症情報センター
https://idsc.tmiph.metro.tokyo.lg.jp/diseases/herPES_zoster/
NHK クローズアップ現代
https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4831/
帯状疱疹.JP
https://taijouhoushin.jp/prevention/
WEB JBpress
https://news.yahoo.co.jp/articles/cdd2854becff7197b2c268a1aa69d229442249a0
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