血圧上昇を抑制、睡眠改善…「高知なす」の恐るべき健康効果!信大准教授も毎日実践
画像を見る 猛暑による心へのストレスは高血圧につながる。なすを食べて暑さを乗り切ろう(写真:Luce/PIXTA)

 

■購入してすぐレンジ加熱、冷凍保存で使い方も便利

 

なすは、機能性表示食品である「高知なす」を選び、1日2本食べることで、血圧を抑制する効果が特に期待できる。

 

「なすは最初に、ヘタを取り丸ごと電子レンジで加熱すると、コリンエステルを分解する酵素が働かなくなります。また、生でカットすると成分が減少するため要注意」

 

電子レンジでの加熱は、油が不要になるメリットも。

 

「コリンエステルは水に溶けやすい性質があります。水にさらす、長時間煮るなどの調理法は、水や煮汁にコリンエステルが溶け出してしまうため避けてください」

 

このなす2本を使った簡単レシピを、管理栄養士の土肥愛子さんに考案してもらった。

 

「高血圧の要因となる塩分を汗や尿として排出するカリウムを、一緒に取ることがおすすめです。特に、なすとも相性のいい大根はカリウムが豊富。鬼おろし(ギザギザの形状の刃が特徴のおろし器ですった粗めの大根おろし)にすれば辛味も感じられず、丸ごと食べられますよ」(土肥さん、以下同)

 

鬼おろしをのせた焼きなすは、夕飯のおかずに最適。

 

なすとサラダチキンのあえ物は和風サラダ感覚で食べられる。タンパク質もサラダチキンで手軽に取れ、栄養満点な一品だ。

 

うどんは火を使わず調理可能。

 

加熱したなすは、手で裂くことで、ごまだれと絡みやすくなる。

 

「以前の血圧は上が160mmHgと、高い数値でした。なすに含まれるコリンエステルを発見してからは、毎日、なすを使った料理を食べるように。妻は、なすを購入するとすぐレンジで加熱して冷凍保存しています。朝食の味噌汁には、冷凍のままカットして汁の中へ。加熱済みなのですぐ食べられて便利です。夕飯のおかずの炒め物などにも活用。現在の血圧は上が110mmHg、下は75mmHgで落ち着いています」(中村さん)

 

高血圧の薬は長期間服用すると副作用が心配だが、コリンエステルは体内に吸収されず、自律神経を調節するため、副作用の心配もない。

 

まだまだ暑い日々が続く。なすを毎日2本食べる習慣をつけて、高血圧に負けない健康体を目指そう。

 

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