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家をスッキリさせたいと思ったら、あなたはまず、何から始めますか?「収納用品を増やす」、「押入れやクローゼットの中を整理する」という人も多いのでは?しかし、収納スペースの大きさが決まっているのに、あふれるモノをムリヤリ入れようとしても、なかなかうまくいかないもの。

 

「衣類が片づけば、家の中の8割が片づいたといっても過言ではありません。それほど整理の“難度”が高いのがクローゼットなのです。クローゼットの衣類を捨てることができるようになれば、ほかのスペースの整理もたやすく感じるようになるでしょう」

 

そう話すのは、整理収納アドバイザーのすはらひろこさん。衣替え、引っ越し……春こそ「整理」の大チャンス!そこで、“整理難度”が高いというクローゼットの収納術を、すはらさんに聞いた。まずは、クローゼット内の処分術。

 

「洋服は、どれほど定番のデザインでも年月が経過すると古ぼけた印象になります。ですから寿命は3年程度が目安です。また選ぶときには、好きか嫌いか、似合うか似合わないか(太って見える、垢抜けないなど)のほかに、現在の自分の年齢も意識してみるといいですね。以前は気に入っていた洋服でも、実際に着てみて鏡を眺めたとき、顔映りが悪かったら、捨てるモノに分別するのです」

 

もちろん悩んだら、いったんは保留にしてもよい。だが、もともとは外出着だったのに、「まだまだ近所では着られるから……」などと、未練がましく取っておくのはNG!ある程度捨てることに成功したのなら、今度は効率よく収納したいところ。

 

「冬物はとにかくかさばるため、場所を取ります。ですが衣装ケースなどにギュウギュウ詰めにすると、翌シーズンに使用するときにシワだらけになっていてガッカリすることもあります。詰め込みすぎず、余裕のある入れ方を心がけることが基本です。また、私がセーター類の収納で便利だと考えているのは圧縮パックです。今年2月に発売された『ムシューダ圧縮パック 衣類用』(エステー)は、衣類を2分の1に圧縮しながら脱酸素剤で防虫するタイプです」

 

脱酸素剤はニオイがしないため、圧縮袋から衣類を取り出したときも気にならないのだ。また、収納ケースは横置きに寝かせて収納せず、縦置きに立てて収納するのが、すはらさん流。

 

「そのほうがセーターを多くふんわり収納できるのです。もちろん、この場合も詰め込みすぎには注意しましょう。コートやダウンジャケットなどもベルトが付いていればそれで巻けば、衣装ケースなどに収納できます。こちらもセーター同様、ふんわりした状態で入れましょう。また、ストールやマフラーはラップの芯などを使ってクルクル巻いていきます。ラップの芯以外でも、画用紙やケント紙などを丸めて筒状にすれば利用できます。この方法だと、長い期間しまっていてもシワにならなくて便利なのです」

 

またこの時期は、クローゼットの手前に春夏物、奥に冬物をかけると、スッキリして見えるだけではなく、取り出すときに散らからずに済むそう。ぜひ、参考にしてみては? 

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