「じつはゴールデンウイークは衣替えにぴったりの時期。4月中はまだ肌寒い日もあり、年度始めで何かと慌ただしいですから、なかなか衣替えの時間が取れません。ですから、気温も安定し、まとまった休みで家族の協力も得られやすいゴールデンウイークがおススメなのです。ぜひこの時期に衣替えを終わらせて、スッキリした気分で初夏を迎えましょう」
こう語るのは、整理整頓アドバイザーのすはらひろこさん。年に2回の衣替え。憂鬱に思う人も多いが、ストレスなく衣替えを乗り切るには、まず初めに収納ツールごとの個性をしっかり理解し、面倒でも収納場所を採寸してからそれに合わせたツールを購入することが大事だとすはらさんは言う。
「収納ケースの購入前には必ずしまう場所の採寸を。幅と高さ、奥行きを測り、その場所に合ったケースを探しましょう。3段で1セットになっているようなフレームタイプのケースはNG。収納場所の高さに応じて段数事情が変わると使い道がなくなることもあるからです。1段ずつ単品を積み重ねて使う場合も、買い足したい商品が製造中止になっていると困るので、定番品を選ぶべき」
そんな、衣替えで大事になってくるツールの特性に応じた押入れ・クローゼット収納のポイントを解説。
【引き出しケース】
Tシャツにセーター、下着まで幅広い服の収納に対応。出し入れしやすいので、着る頻度の高い服向き。オン&オフシーズンの服の収納を、同メーカー・同サイズのケースでそろえれば、夏物と冬物の引出しを入れ替えるだけですみ、衣替えが劇的にラクになる。キャスターを付けてアイテム別にし、クローゼットの下の段に。
【プラスチックケース(フタ付き)】
頑丈なので、いくつか積み上げてもケースが歪まずに安心。ただし、出し入れには手間がかかるので、真冬まで出番のない厚手の服やスキーウエアなど、使用頻度の低い服の収納に活用すると◎。クローゼットの下の段に、浅めのケース2つに分けて2段に重ねて収納を。
【布製ケース】
軽さを生かし、マフラーなどの小物類、ダウンコート、フリース類の軽い服を収納。内側が厚紙などで補強されているものは形崩れしにくく、2段程度の積み重ねも安心。天袋やクローゼットの高いところに収納。ハンドル付きケースが取りやすくておススメ。
限られた収納スペースに何をどう配置していくかは、まさに主婦の腕の見せどころ。ツールの“収納パズル”をきれいに完成できれば、次の衣替えのモチベーションも上がるはず!