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「梅雨の時期のカビや細菌の繁殖は、冬と比較にならないほど速いんです。だからこそ、梅雨のはじめに1度汚れをしっかり落としておくことが大切です。見た目がキレイになるだけでなく、カビや細菌が原因で発生する、梅雨独特のイヤなニオイも防げます」

 

そう語るのは、All About家事・掃除・子育てガイドの藤原千秋さん。気温や湿度が上がってくると、繁殖するカビやダニ。藤原さんは、増殖を抑えるためにも、梅雨のはじめに1度汚れをしっかり落としておくことを勧める。そこで、梅雨独特のイヤなニオイの元にもなる下駄箱とカーペットのおそうじ術を紹介!

 

■下駄箱

 

梅雨になると湿気で悪臭が発生しがちな下駄箱は、放置しておくと夏に雑菌が大発生するので、早めのそうじが肝心。革靴やレインブーツには市販の除湿剤を入れておくと安心。

 

【用意するもの】アルコール除菌スプレー、下駄箱用除湿剤、新聞紙、ウエス。

 

1. 新聞紙を敷いた床に下駄箱の靴をすべて出す。ウエスにアルコール除菌スプレーを吹きかけ、下駄箱の内側すべての面を拭き上げたら1時間ほど扉を開けておく。※下駄箱内が変色する可能性があるので目立たないところで試してから。 

 

2. 靴を新聞紙ごとベランダに運び、カビが生えている靴、傷んでいる靴を処分。すべての靴裏と、におう靴の内側にアルコール除菌スプレーをする。 

 

3. 新聞紙を下駄箱の棚のサイズに折って敷く。下段奥の角に下駄箱用除湿剤を入れ、靴を下駄箱に戻す。革靴はなるべく上段へ。 

 

■カーペット

 

ダニが繁殖しやすいカーペットやラグ、畳などは、熱いタオルで皮脂汚れをゆるめてから除去。熱の殺菌効果で梅雨の悪臭の元を絶ち、皮脂をエサに繁殖するダニの増殖対策にもなる。ヤケドを防ぐため、必ずゴム手袋を使うこと!

 

【用意するもの】バケツ、セスキ炭酸ソーダ、粗品でもらうような薄手のタオル、ゴム手袋。

 

1. タオルをぬらして固く絞り、600Wの電子レンジで約1分加熱する。

 

2. ゴム手袋をして1を取り出し、熱々のままカーペットの毛足を立てるようにして拭く。冷めたら電子レンジで加熱を繰り返す。

 

3. ひどい汚れがあるときは、セスキ炭酸ソーダを1〜2%の濃度になるよう水に溶かし作った、セスキ炭酸ソーダ水に浸して絞り、1と同じく電子レンジで加熱して拭く。

 

※畳の場合は、セスキ炭酸ソーダ水はNG。カーペットの1と同様に加熱したタオルで、畳の目に沿って拭く。カビが生えている場合はタオルにアルコール除菌スプレーを吹きかけ、拭き取る(1度カビを拭いたタオルは捨てる)。

 

「キッチンで使った油はミスト状に空気中に広がるので、カーペットや窓の内側にも届いて、ふだんそうじしている室内も意外と汚れています。窓とカーテンが密着している箇所にカビが生えていることもあるので、この機会によくチェックしましょう」(藤原さん)

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