「1月17日、トランプ米大統領が、主要メディアが発信した、大統領に否定的な報道に『フェイクニュースだ』とかみつき、その中からベスト11を選出。『フェイクニュース賞』なるものを発表して話題になりました」(ITジャーナリスト)
フェイクニュースとは虚偽報道。その真偽はさておき、フェイク情報でいちばん怖いのは、SNSで拡散して特定の人物を傷つけたり、周囲の混乱を招くことだろう。
「SNS情報には意図なく流された“ウワサ”も含まれますから、発信源も真偽も曖昧なまま拡散されることがあります。雑談だったではすまされない事件に発展することも……」(前出のITジャーナリスト)
SNSを利用する機会が増えた今、ご近所や職場であらぬウワサを流されて迷惑を被ったという人は多い。そこで、本誌に寄せられた“家族のフェイクニュース”の中から、「フェイクニュース大賞」を決定!
■ツイッターで嫁イジメ? 私をベビーシッター呼ばわり
「姑(60)がフェイスブックをはじめたと思ったら何かにつけて頻繁に長女(4)の写真をアップするようになったんです。そして溺愛している孫のことを、願望を込めてなのか“末娘”と表現する。あれが許せない」(Aさん・35)
《バレエの発表会がありました。末娘はリハーサルから本番まで頑張りました》
自撮りツーショットまで上手になってきた義母はツイッターにも夢中になった。そこで最もむかついたのは、ママ友からこう言われたこと。
「お姑さんが『今日は歌舞伎、ウチのベビーシッターを呼ばなきゃ』とツイートしてたわよ。あなたのことね(笑)」
■宗教に熱心な家族と保護者会で誤解されていた
4人の子どもの育児に奮闘しながらも、充実した毎日を送っていたBさん(38)が、“異変”を感じたのはある日のPTA役員会。
「保護者の懇親会の打ち合わせをしていて、どんなメニューを出すのかという話になったときです。ある役員からこそっと『Bさんは、食べられない食材があるんでしょう。教えて』と聞かれたんです」
いくら「好き嫌いはありません!」と伝えても、みんな「言っていいのよ……」と意味深な受け答えをする。これは何かあるな、とBさんは理由を問いただした。
「実はママたちの裏掲示板に『B家は新興宗教に入信。戒律は厳しく、避妊はご法度。それで子どもが4人に』という書き込みがあったというんです。何年か前の書き込みでしたが、全員がそれを信じてずっとビビッてたってこと?」
もはやSNSは「人の噂も七十五日」という言葉など通用しない領域。もし“被害者”になったときは慎重に対処を。