「’13年にJR九州が運行を開始した豪華クルーズトレイン『ななつ星in九州』と同様に、来春にはJR東日本の『四季島』、JR西日本の『瑞風』など新たなクルーズトレインがデビューします。ただしこれらの列車のお値段は、ななつ星同様高額になる見方が強く、抽選になる可能性も。手ごろな観光列車も全国的に増えていますので、そちらに注目してみるのもオススメですよ」
そう語るのは、自身も観光列車ファンという旅行ジャーナリストの村田和子さん。もはや列車は目的地へ行くための単なる移動手段ではない。日本全国に楽しすぎる観光列車が百花繚乱!そのなかから、ゴールデンウイークにオススメの観光列車をご紹介。
■JR東日本『現美新幹線』/運行ルート・越後湯沢−新潟
現代アートが鑑賞できる新幹線が4月29日にデビュー。蜷川実花ら注目アーティストが現美新幹線のために手がけた現代アートのほか、燕三条で人気の「ツバメコーヒー」が監修するカフェなど付帯設備も充実。【運行状況】(4〜6月)4月29〜5月は毎日運行、その後は土日運行予定。
■しなの鉄道『ろくもん』/運行ルート・軽井沢−長野
食事付きプランは沿線の名店の味が堪能できる。各停車駅ではさまざまなおもてなしも!【運行状況】金土日祝を中心とした不定期運行。
■近畿日本鉄道『つどい』/運行ルート・伊勢市−賢島
「しまかぜ」同様、賢島に向かう観光列車。景色が楽しめるよう、窓向きに座れるだけでなく、1号車は靴を脱いで遊べる「風のあそびば」、2号車はハンモックやボールプール、駄菓子店が並ぶイベントスペース、3号車は電車の運転士の気分が味わえる「こども運転台」が設置され、子どもがのびのび遊べるようになっている。志摩スペイン村のキャラクターとのフォトスポットも常設され、移動しながら遊ぶことができるので、家族連れにオススメ!観光列車料金大人300円(子ども150円)と、驚きの安さも魅力(運賃は別)。【運行状況】土日祝を中心に運行。
■JR西日本『500TYPE EVA PROJECT』/運行ルート・新大阪−博多
アニメ『エヴァンゲリオン』と夢のコラボが実現。フォトスポットをはじめ実物大コックピット搭乗体験コーナーなど、作品の世界観に浸れる。【運行状況】1日1往復(一部運転しない日あり)。コックピット搭乗体験は事前予約が必要。
ブームとなっている観光列車。そもそもの発端はどこにあるのだろか?前出の村田さんはこう語る。
「いまでは全国各地を走っている観光列車ですが、そのルーツは九州地方。JR九州では昔から『ゆふいんの森』や『SL人吉』など、多くの観光列車を運行してきました。ただ、これだけ一般的になったのは、ななつ星の爆発的なヒットが大きいでしょう。移動も旅のひとつというスタイルに共感し、快適で面白い列車が人気を集めるようになったのです」
今年のゴールデンウイークは、話題の観光列車を楽しんでみては?