髙津:畠中さんは最新の金融商品はもちろん、生活者の取材を積極的に行い、無理 のない家計の見直しをされているファイナンシャルプランナー。保険と人生設計についての率直な情報交換をさせていただきたいと思っています。
畠中:よろしくお願いします。髙津さんの会社が展開されている、来店型保険ショップ「保険テラス」では、どういう相談が多いのでしょうか?
髙津:「保険テラス」はショッピングセンターに展開していることもあって、女性のお客様がほとんどです。その大半が結婚や出産を機会に子ども保険への加入を希望されている方です。けれど、その傾向が強すぎることが、ちょっと気になっているんです。
畠中:なぜ気になっているのでしょうか?
髙津:お子さんが独立された後の、ご自身の生活の備えについて、見通しをもたれていない方が多いんです。
畠中:私も同感です。子ども保険と、死亡保障額がある程度高い夫の定期保険だけで、予算を使い切ってしまい、自身の保険を検討すらしていない女性が目立ちますね。
髙津:そこを危惧しています。夫が主契約者の保険に配偶者特約で加入していると、夫が亡くなった時点で大半は保障終了します。また、今は多くの方が70歳、80歳を迎える時代。その一方で、退職金や年金の減額、受給年齢の後ろ倒しが予想されています。こうした先行き不透明な将来のために、もっと保険を活用してもらいたいと思っています。