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「黒に近い緑色の大蛇が地面を這っていく夢を見たんです。何か意味が?と思っていたら、売り場からミニロト3,800万円が出てびっくり!」

 

そう話すのは、鹿児島県「姶良グラードチャンスセンター」の販売員・川畑ルリ子さん。「夢のお告げで宝くじを買ってみたら大当たり!」という話は意外に多いもの。それは、販売員の夢にも表れていた。川畑さんの“夢のお告げ”はそれだけでは終わらない。翌月、グリーンジャンボ抽せん日直前に、また夢を見る。

 

「今度は大きく白い龍が目の前をクネクネと横切っていく夢でした」(川畑さん)

 

翌日、販売員の連絡ノートに「龍の夢を見た」と書き込んだ川畑さん。すると2日後、またもやグリーン1等・前後賞合わせて6億円が出たのだ。

 

「同僚から、『龍は億招きの夢だったのね』と言われたのが忘れられません」(川畑さん)

 

今年も5月10日から、1等・前後賞合わせ7億円のドリームジャンボが発売される。本誌が取材してみると、販売員の“夢(ドリーム)”が大当たりを招いた売り場は、ほかにも存在することがわかった。

 

同じく「龍の夢」を見たのは、広島県「吉川たばこ店」の販売員・吉川幸枝さん。’71年から宝くじを売り始めたものの、“億当たり”とは縁がなかったが、’01年末にようやく2等1億円が出た。その翌年の大みそかの晩のこと。

 

「まさか2年連続は出ないだろうと思って眠りについたんです。すると明け方、みみずのような虫がどんどん大きくなって龍になり、天に昇る夢を見た。目が覚め、元日の新聞で年末ジャンボの記事をもとに番号を照合すると(大みそかに抽せんがあった)、自分の店から、またもや2等1億円が当たっていたんです!」(吉川さん)

 

東京都「宝くじ御徒町駅前センター」の店主で“徳じい”の愛称で親しまれている中野徳治さんも、「夢のパワー」を実感している1人。

 

「私は御徒町生まれ。戦争直後に、台風で上野・不忍池があふれ、御徒町も浸水したことが何度かありました。不忍池の貸しボートが、家の前まで流れてきたことも」(中野さん)

 

宝くじ販売を始めて10年目のある晩、不思議な夢を見る。

 

「少年の私が、家の前に流れ着いたボートを不忍池の弁天堂に押していくと、ボートの底板から1匹の蛇が現れ、『私は弁天の化身。助けてもらった恩返しに、“億”を出してあげよう』と言って、天に昇っていったんです」(中野さん)

 

その年、売り場からは年末ジャンボで1等3億円1本、2等1億円2本という奇跡の大当たり。

 

「それからは毎回ジャンボ前に、不忍池の弁天堂へのお参りは欠かしません」(中野さん)

 

蛇や龍の夢は、やはり吉兆なのだろうか。『夢事典』(ナツメ社)などの著書がある夢の専門家・美里有香さんは次のように語る。

 

「魂が未来を予知し語りかける――その手段のひとつが夢と考えられます。古来から、蛇や龍の夢は幸運のシンボルとされてきました。販売員さんたちの体験は、その裏付けと言えそうですね」(美里さん)

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