韓国産イチョン米は日本産コシヒカリと同等の甘みがあった
「外国産のお米がこんなにおいしいなんてビックリしました!と、驚きの声を上げるのは『輸入食材使いこなしレシピ』(成美堂出版)の共同著者で米・食味鑑定士、ごはんソムリエの資格を持つ秋元薫さん(39)だ。
3月10日から大手スーパーの西友が、中国産の『中国吉林米』(5キロ1千299円)を発売した。そこで、近所のスーパーで買えたり、お取り寄せが可能な外国米を厳選して、秋元さんに食べ比べてもらい、5段階評価で★をつけてもらった(魚沼産コシヒカリ1キロ700円を総合評価★5つの基準米とした)。
【アメリカ・カリフォルニア産こしひかり】★★★★
「米自体のうまみがしっかりしていて、白いご飯として十分おいしいです。日本米として家庭に入っても違和感はないですね。1キロ400円以下なら買いです」
【韓国産イチョン(利川)米】★★★
「いちばんビックリしたのがイチョン米。ごはん好きの方にも自信をもってオススメできます。見た目はツヤツヤで、魚沼産コシヒカリに劣りません。味は魚沼産より、ちょっとあっさりしていますね。口に入れるとひと噛みで甘みが広がります。今後日本のお米コンクールに出てきてもいいレベルですね」
【アメリカ・カリフォルニア産あきたこまち】★★★
「平成22年産のものだったからか、少し黄色っぽいのが残念。でも、炊くときに大さじ1杯の日本酒を入れれば見た目もよくなります。日本産のあきたこまちとほとんどかわりません。冷めてもおいしいのでお弁当や、おにぎりにいいかも」
【バングラデシュ産カリジラ米】★★★
「これは、現地では結婚式などのハレの日にしか食べないという高級米。日本人の想像するお米とはまったく違うものですが、私は好きですね。エスニック料理が好きな人ならわざわざ買ってもいいかも」
【台湾産短粒種】★★
「日本米より乾燥しているので、白米としておいしいとは言いがたいです。冷めても粒感があるので、お茶漬けにはいいかも」
【中国吉林米】★
「価格が安いのが魅力的です。粒の存在感はいちばんありました。硬めなので、誰でも簡単にパラパラのおいしいチャーハンができます」