ポストレーシックと噂の”眼内レンズ”を徹底検証してみた

レーシックが対応できない強度の近視患者の治療法として、新たな”眼内レンズ”治療法「フェイキックIOL」が話題を呼んでいる。実際にその手術を受けた会社員の山本由美さん(仮名・40歳)は、「生活がパッと自由になった感じです。24時間、365日、まったく目を気にせず動けるなんて嘘みたいです」と話す。いったいそれはどんな治療法なのか? 神戸神奈川アイクリニックの北澤世志博医師に解説してもらった。

「医学的には有水晶体眼内レンズ手術といい、欧米では10年以上も前から行われ、25万例の実績ある方法です。現在では角膜と水晶体の間にコラーゲンを含んだ親水性素材による人工レンズを挿入することで、半永久的に違和感のない快適性が保たれます。レンズに対する拒絶反応はありません。レーシックと異なり強度近視や角膜形状が不正な方でも矯正可能で、もちろん乱視にも有効です。治療後のドライアイもありません。角膜はそのまま温存されるので、取り出せば元に戻せることも大きなメリットです」

手術は点滴麻酔のうえ、縫う必要のない3ミリの切開ですみ、片目15分、同時に両眼の施術ができ、眼帯なしで帰宅できるという。その手術を体験した山本さんもこう語る。

「手術は事前の説明どおり、ほんとに簡単でした。目が少し押される感じはありましたが、全然痛くはないですし、30分で終わりました。後はサングラスをかけて帰りましたが、そのときすでに視力はかなりありました。傷も自然と治り、数日したら視力は両目で1.2。まるで嘘のようによく見えますし、もうコンタクトレンズ脱着の手間ひまや洗浄の面倒もなく、いまは時間を得した気分です」

そんな最新の「フェイキックIOL」治療法だが、デメリットとして、近視が進行する20歳前の人と、老眼や白内障のおそれの出る45歳以上の人には勧められない場合もあると北澤医師は話す。また、なんといっても治療費用は保険診療外で、レーシックと比較しても2〜3倍と高く、導入している医療機関もまだ少ない。北澤医師は、現在は海外発注のレンズ代の高さがネックとなっているが、いずれ普及につれて利用しやすい費用となり、病院も対応していくはずだと語る。最後に前出の山本さんの声を聞こう。

「いちばんありがたいのは女性だと思います。まったくケアの要らないコンタクトレンズのようなものですから、目覚めた朝から見える喜び。時間の節約やマリン・スポーツなど行動の自由、異性との時間も大切に出来ると思います」

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