庶民が絶対やってはいけない「お金を減らす習慣」前編

家計が苦しいから庶民は策を練る。しかし、よかれと思って始めたマネーの習慣がきっかけで、家計が破綻寸前に追い込まれる主婦が急増しているという。そこで、ファイナンシャル・プランナーの北見久美子さんにアドバイスをもらいながら、その原因をケース別に見ていこう。今回はまずその前編である。

【1 おまとめローンを利用】(知美さん・専業主婦・47歳)。夫の収入減に、娘の養育費が原因で、複数社のカードローンに手を出した知美さん。7社で計100万円近くに。そんなとき、ある金融機関で借金を一本化する「おまとめローン」を知り飛びついた。確かに金利は下がったものもあった。しかし、翌月からまた、赤字をキャッシングして補填するようになり、3年で、残債は金利を含めて300万円近くに。現在もローンは膨れ上がるばかりだ。

「一本化して、先の見通しができた気分になったのでしょう。庶民は200万円のローンがあれば立派な多重債務者。『日本クレジットカウンセリング協会』という、多重債務者の相談・支援をしてくれる組織があります。ひとりで悩まず、専門家に相談して前向きな解決を」(北見さん)

【2 とにかく資格マニアである】(美里さん・専業主婦・46歳)。「人を癒す仕事がしたい」と、子供の成人を機に社会復帰を目指した美里さん。カウンセラー、野菜ソムリエなど、取れた資格が8つ。だが、今に至るまで無職のまま。資格取得にかけた300万円のモトはまったく取れていないという。

「資格があれば即、仕事につながるでしょうか。それより、人柄や仕事への姿勢を、人は見ているのです」(北見さん)

【3 家によくママ友を招く】(佳子さん・専業主婦・39歳)。ホームパーティが大好きな佳子さん。しかしこのところ、ママ友との見栄の張り合いで疲弊する日々だとか。食費もかかり、家計は赤字続きだ。

「よそと比較して疲れるだけの関係には、友情はありません。仕事など、別の世界を見つけましょう」(北見さん)

 

 

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