スーパーの求人1名に応募殺到…「パート就職氷河期」の実態

今年2月に公表された『労働力調査』(総務省統計局・’11年10〜12月期平均)によると、派遣や契約など非正規雇用で働く人は千834万人と前年同期より36万人増加。だが、パートやアルバイトに限ると1万人も減っていることがわかった。

さらに、非正規雇用のうち、まだ子供にお金も手もかかる35〜54歳の女性は32.6%と約3割。残りの約7割は若年のフリーターやリストラされた中年男性、会社を退職したシニア世代などが占めており、主婦が仕事を見つけるには、かなり厳しい現状のようだ。

「まだ30代なので、探せば仕事はあるだろうと気楽に考えていました。でも、現実はかなり厳しくて……」

そう話すのは、岡山県在住の吉村佐和子さん(仮名・37)。小学生と保育園児がいる吉村さんは、昨年購入した自宅のローン返済のため働くことを決意。これまで20社近くに履歴書を送り、そのうちの半数ほどは面接にも行ったが、いまだ採用に至っていない。『パート就活』は半年以上つづいている。

「スーパーのフードコートでたこ焼きを売るお店の面接に行ったら、1人の求人に対して十数人が来ていました。しかも、若い女性や中年男性が、『休日出勤や長時間勤務もOK』と必死に売り込んでいる。子持ちの主婦は相手にされる雰囲気じゃなかったですね。その後も、ドラッグストアやクリーニング工場に応募しましたが、あっさり不採用でした」

従来なら主婦向けとされたパートでも、熾烈な『仕事の奪い合い』が起きつつあるのだ。長引く景気低迷や悪化する雇用状況は、主婦向けのパート就職市場にも深刻な影を落としている。