ペット高齢化時代に覚えておきたい「愛犬アンチエイジング法」

人間社会の高齢化に伴い、ペットたちの寿命も延びている。一般社団法人・ペットフード協会による平成23年度の調査によると、犬の平均寿命は13.9歳とのこと。だが小型犬・中型犬は8歳、大型犬は6歳でシニアといわれる。これは
人間に換算すると48~52歳にあたる。

そこで犬や猫にもアンチエイジングを。自宅で飼い主ができる健康法を知っておきたい。

●筋トレ「とんでくぐってゲーム」
高齢になると後足を伸ばす筋肉が衰えてくる。老化防止に効く筋トレゲームだ。

床に脚を開いて座り、犬の鼻先におやつのごほうびを持っていき、脚の上をゆっくり通過させる。もう片方の脚も通過させ、戻るように誘導する。クリアできたらごほうびを。次に膝を立てて、下をくぐるように誘導。もう片方の脚もくぐらせ、これを繰り返す。

●足湯で血行促進
お湯の中にハーブを入れて、3~5分間足湯をする。気持ちが良くなりリラックスするのか、足湯の後はみんな爆睡してしまうとか。また、いつも飼い主を見上げている小型犬は、首がこっていることが多い。蒸しタオルで首すじを温めてやると、血行促進になる。

●愛情込めてマッサージを
ペットたちの早めの高齢対策として人気なのがペットマッサージ。動物行動治療や東洋医学療法を専門とし、定期的にセミナーも開いている獣医師・石田輝子先生は言う。

「361あるツボは人間も動物も同じ。まず飼い主さんが自分の体で確認し、それから動物に触れていきます。ふだんのスキンシップがほんの少しの意識と技術を学ぶだけで、ペットが元気になるのです」

怖がったり震えたときは、前足の小指の付け根あたりの「液門」というツボと、前腕内側の「神門」というツボ押しから始めて、へその下の丹田をやさしく円マッサージすると、効果的だという。

「ペットの心地よい顔を見ると飼い主さんも癒されますよ」(石田先生)

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