かつてマイホーム購入を目標に2年10か月で1千万円を貯めた、大阪では知られた節約アドバイザー峯松麗さん(42)。昨年の震災、そして海外赴任を経験したこともあり、自宅購入は検討中。その後もムダな出費は徹底カット。貯めたお金は固い決意でしっかり守るのが鉄則だ。
家族構成は夫50歳(会社員)との2人暮らし。夫の月収は25万円で、毎月の生活費12万3千円。毎月の貯蓄10万円以上だという。「足るを知る、上を見たらきりがない」が座右の銘の峯松さんに、貯蓄の鉄則を聞いた――。
①底値品だけでオリジナル料理を作る
「私は底値以外のものは買わないのですが、その食材だけで料理をすれば、食費は自然と安くなります。また、極力台所に立つ時間を短縮したいので、野菜とお肉をパパッとオイスターソースで炒めるなど、簡単なものが多いですね。長時間コトコト煮込むような料理はガス代がかかるのであまりしません」
②チラシはネットで
「新聞をやめてしまったので、よく行くスーパーのネットチラシをパソコンのお気に入りに入れて、2〜3日分見てどこで何を買うか決めムダなく回ります」
③冷蔵庫はスカスカ状態
「食材を捨てることが嫌いなので、おかずはその日に食べ切れる量しか作りません。おかずが足りない場合は、佃煮やふりかけなどで調整します。また目新しい調味料は飽きやすくムダになることが多いため、マヨネーズやソースなどの定番商品しか買いません。詰め込みは保冷効果も弱くなるので、冷蔵庫はいつもスッキリしています」
④金利キャンペーンのはしご
「我が家の給与振込口座の預金は、あまりおろす機会がないので増える一方です。普通預金のままでは利息がほとんど付かないので、ある程度まとまったら定期預金の高金利キャンペーンをしている金融機関を探し、お金を移動させます。満期が来れば、別のキャンペーンへまた移動。少し面倒ですが、手間がお金を生むと思えば苦になりませんよ」
⑤通帳は貸金庫に
「まとまった貯蓄ができたら、貸金庫を利用。通帳を預けてしまえば安易にお金をおろせず、保険証券などもまとめて保管できるので一石二鳥」
⑥お金を引き出すのは月1回
「生活費口座を作って毎月10万円になるようにお金を預けていますが、食品と雑費で5万円くらいしか使わない月もあります。減った分だけ月1回、給与振込口座からお金をおろして、再度合計10万円になるように預け入れます」
⑦夫婦で団結する
「妻が10円、20円を節約しても夫が2万円もムダ遣いしたら台なし。同意を得てからはじめると効果的です」