厚生労働省の調査によれば、母と子だけで暮らす、いわゆる「シングルマザー」は、全国に1238千人もいるという(’11年度調べ)。離婚に際し、母親が子供を引き取るケースが圧倒的に多いからだ。今回は2人のシングルマザーに、彼女たちの過酷な現実を語ってもらった。

 

Aさん(50)は、年齢よりも若く見える華やかな容姿だが、シングルマザー歴12年になる。元夫からの慰謝料や養育費もなく、それどころか、夫の負債までを背負い込む道を彼女は選んだ。

 

「夫は仕事を辞めて、ギャンブルにのめり込んでいたんです。私を連帯保証人にして、1千万円近いおカネを借りていました。返済中は、死ぬんじゃないかというくらい仕事をしました。実際、遺書も書きましたし」

 

ギリギリの状態での生活が数年続いた。そのため、華やかな容貌にもかかわらず、自身の恋のチャンスを逃しつづけることに。年下の恋人ができたのは、やっと数年前のことだった。しかし「長年”して”なかったので、もうできなくなっていて……。結局、別れてしまいました」というから、せつない。

 

もう一人のシングルマザーは、離婚以来、持病の肝臓病を申告して、生活保護を受給しつづけているBさん(38)。取材中もたばこを手放さない、ヘビースモーカーだ。

 

「月額18万円、受給しています。生活はカツカツ。娘は17歳になりますが、高校へ行っていません。居酒屋で知り合った男性と数年間、半同棲状態になったこともあるけれど、ばれると不正受給になるので、入籍はしませんでした」

 

自ら働こうという意欲を感じさせない美穂さん。彼女は、出会い系サイトで数回”援助交際”したことがある、と明かしてくれた。

 

「普通に働くと、保護が減額されるし……。娘は、シングル家庭の偏見もあって、グレちゃって、私に寄りつかなくなりました。そんな寂しさや、『誰かがこの状況から救ってくれるかも』っていう期待もありました」