嫁姑関係に変化…「姑が嫁に気を使う時代」になった理由

インターネット上では、姑のことを「トメ」と呼び、トメとの日々の出来事をブログやSNSなどに書き込むヨメ(嫁)が急増している。愚痴や不満も多いが、仲よくいい関係を築いているヨメたちの発言も多い。21世紀、嫁姑事情は激変したのか?姑は家に君臨し、嫁いびりに精を出し、嫁はただただ耐え忍ぶ。そんな嫁姑事情は今や昔のようだ。

そこで本誌もヨメ(2039歳)、トメ(4065歳)500人ずつ、計千人のアンケートから、現代嫁姑の傾向と本音を読み解いてみた。ヨメたちの答えで驚くのは、トメが「優しい」という回答が多いこと。526%と、半数以上が「優しい」と答え、426%が「頼りになる」(複数回答)と、答えている。その心は——。

「インフルエンザにかかったときに駆けつけてくださって、いつも気にかけてご飯の食材やおかずを持ってきてはねぎらってくださいます」「旦那の実家へいくと上げ膳据え膳で、何もしなくていいと言ってくれ、私が動くとかえって気を使わせてしまう」「家計が苦しかったりした場合、いつでも資金援助してくれたり、子どもの面倒をよくみてくれる」

多くのヨメが口をそろえて、トメは「気を使ってくれて優しい」と答えていた。嫁が姑に気を使う時代は終わったのだ。いまやトメがヨメに気を使う。なぜなら、「自分がさんざん姑に苦労してきたので、とにかく干渉したり、うるさいことは言いたくない」(50代のトメ)というトメが多いから。トメたちに「自分の姑についてどう思うか」と聞いたところ、60代のトメで「優しい」と答えた人は28%にとどまった。

自分が仕えた厳しい姑が反面教師になっているだけではなく、ヨメといい関係を保ちたいトメは、実に多かった。だから、トメは我慢する。そこには、あくまでも賢く若々しい”美トメ”でありたい、周囲からもそういうステキな「トメ」と見られたいという、新人類・バブル世代特有の志向もあるようだ。貪欲に、ヨメから最新情報を得ようとするトメの発言が目をひいた。

「嫁は、いろいろとはやりのことを教えてくれるので刺激になる」「お嫁さんはメークが上手で、つけまつげの仕方なんかも教えてくれました」「嫁のセンスに影響を受けている。久しぶりにスカートをはいてみようかと、レギンスを買ってみました」

トメたちは、さらに若々しく、向上するためなら多少の我慢もし、ものわかりのいいトメを演じていたのだ。ヨメもうれしく、トメも充実。そんな利害をややムリヤリ一致させて、現代ヨメトメ関係は成り立っているようだ。