現在、静かなブームとなっている自分家系図作り。自らのルーツを知ることの楽しさを広く世に知らしめたのが、今年の3月までNHKで放送され、各方面から話題を呼んだ番組『ファミリーヒストリー』だ。

 

番組を簡単に説明すると、有名人の両親、または祖父母などがどのような足跡を歩んできたのかを、丁寧な取材に基づいて制作されたドキュメントと再現映像で紹介するというもの。取材を進めた結果、当初の思惑とはまったく異なる結果が飛び出してくることも少なくない。

 

「浅野忠信さんの場合は、おじいさんがネイティブアメリカンの血を引いているということをインタビューで話していたのを読んで、これはおもしろいと思い、3年がかりで口説き、取材をスタートしました」

 

と話すのは、『ファミリーヒストリー』を立ち上げた番組プロデューサーの小山好晴さん。ところが、いざ取材を始めてみると、それがどうやら違うらしいことが判明していく。

 

「浅野さんはいろいろなインタビューでおじいさんに触れていて、『ネイティブアメリカンの暮らしに感心がある』というようなことをお話しされている。お母さんもネイティブアメリカンの家系だと思っているから、ふだんからナチュラルな格好をして、ネイティブアメリカンのような雰囲気を意識されていたようなのです」(小山さん・以下同)

 

しかし取材を進めたところ、浅野の祖父は、実際はオランダ系のアメリカ人とわかった。アメリカに住む祖父の義理の兄弟と浅野との感動的な再開もあり、『ファミリー~』としては、もっともたくさんの反響があった回のひとつとなった。

 

「これは後日談ですが、浅野さんは、放送後、ネイティブアメリカンにまったく興味がなくなり、家にあった関連した本を手にとることもなくなったとか(笑)」

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