愛犬と一緒に年中行事を楽しむためにも、愛犬の健康管理は大切です。そこで、「白金高輪動物病院の佐藤貴紀院長に、「愛犬の年間健康管理アドバイス」を頂きました。
【1月の注意「水をたくさん飲みましょう」】
「寒い季節に起こりがちなのは、水分摂取量が減り、膀胱炎や尿石症のリスクが高まること。飲まない場合はフードに水分を入れるなど工夫し、1日に体重×50mlは取るように心がけましょう」(佐藤院長・以下同)
【2月の注意「まいた大豆の拾い食いに注意」】
「大豆(節分の豆)は消化が悪いため、直接与えることはお勧めできません。すりつぶして、小型犬なら3~4粒程度。アレルギーにも注意です」
【3月の注意「犬の花粉症」】
「犬も花粉症になります。家ではこまめに掃除をし、空気清浄機を使いましょう。外出時は服を着せるのも有効です」
【4月の注意「換毛期の注意点」】
「いつもの換毛期と違う時期に大量の脱毛があった場合は病院に行きましょう。抜けた毛を食べると、毛玉で腸がつまる場合もあるので要注意です」
【5月の注意「犬の車酔い」】
「犬も車酔いします。食事は出発1時間前に。適度に休息を取り、その都度水を。最近では動物病院で、犬用の酔い止めも処方しています」
【6月の注意「夏はフィラリア予防の季節」】
「心臓に寄生するフィラリアを、媒介する蚊が発生し始めたら検査を受け、問題なければ月1度の投薬を」
【7月の注意「梅雨時期のフード管理」】
「犬用フードが劣化しやすい時期なので、湿気の高い場所を避け、冷蔵庫で保存するなど工夫を」
【8月の注意「命を奪う熱中症」】
「まめな水分摂取、暑い時間の散歩は避けるなど基本的な管理を確実に。荒い呼吸、よだれなんどの症状が出たら、すぐに体を冷やしながら病院へ」
【9月の注意「7歳からはシニア犬」】
「7歳は45歳前後で、人間と同様に病気にかかりやすくなります。定期的な健康診断を心がけてください」
【10月の注意「犬のストレスサイン」】
「長時間の仮装は厳禁。着せようとすると怒る、服を着たあと頻繁にかく、動かなくなるというサインが出たら脱がせましょう」
【11月の注意「犬の風邪」】
「犬の風邪には、ワクチンの摂取が最大の予防になるので、定期検診の際に毎年摂取するのが有効です」
【12月の注意「ケーキの消化不良に注意」】
「犬用に作られたものでも、大量に食べれば消化不良を起こします。下痢が起きたら絶食させ、食事を抜けない子犬の場合は、ドライフードをふやかしたり、食事量を減らして改善を。人用のケーキは決して与えないで」