愛らしい「ふなっしー」や力強い「ドラゴン」などのキャラクターから、芸人「バナナマン」の2人といった人物像まで。今、バナナで作った彫刻が、ネットなどで“すごすぎる!”と話題になっている。
作ったのは、滋賀県彦根市に住む山田恵輔さん。本業は電気工事屋さんだ。バナナを彫るようになったのは3年前のこと。
「遊び友達とケンカしてしまって、毎日が退屈で仕方がありませんでした。部屋でウダウダしていると、たまたまそこにバナナがあったんです。ふと、皮をむいて顔が出てきたら面白いんじゃないか、と思ったのがきっかけで」(山田さん・以下同)
以来、約40作品。多い日は1日に5〜6体、平均では3〜4体を彫る。彫りたいときは食べたいときだ。
「キウイとかマンゴーも彫れる可能性はありますが、浮気はしたくないので!」
バナナONLY!バナナLOVE!それは夢にまで見るほどだそう。
「バナナがたくさん送られてきた夢で、『多いなぁ!』と口走った瞬間、目が覚めました(笑)」
どんなバナナが彫りやすいのか?
「硬いのは彫りにくいし、ある程度、熟したバナナが彫りやすいですね。ビニールに個包装されているバナナを冷蔵庫の野菜室に入れておくと、4日くらいもちますよ」
人物で彫りやすいのはどんな顔?
「鼻や目が大きいとか、特徴がハッキリしている顔です。太って、ノッペリした顔は難しく、金正恩には苦労しました。笑っている顔、気持ちの悪い顔はとても彫りやすいですね」
彫ったバナナはどうするのだろう。
「写真を撮った後、必ず食べます。彫っている最中、つまようじに残った(彫刻にはつまようじを用いる)バナナのカスも食べます。残したらバナナに失礼だし、すべて食べるのが僕の流儀。味が大好きなんです」
今年の夏休みはひと味変わった、だけどおいしい「バナナ彫刻」を自由研究の課題にしてみては?