東京国立博物館(東京・上野)で今月15日から開催される『日本国宝展』。その開催中の2週間(11月21日〜12月7日・最終日)限定で国宝土偶5体が勢ぞろいする!昨今急増しているという“土偶女子”が卒倒しそうなミラクル・コラボの実現だ。

 

「私のまわりでも『実は前から土偶が好きだった』という隠れファンも少なくありません。ここ数年、土偶の展示会には多くの人が集まります。とくにモチーフに女性が多いことから、共感を呼びやすいのか、土偶の前で、あれこれ話し合っている女性グループも見かけるようになりました。土偶は、縄文時代の『ゆるキャラ』のようなものなんです」

 

そう話すのは、『はじめての土偶』(世界文化社)の著者で、土偶をこよなく愛するライターの譽田亜紀子さん。縄文時代に生まれた“彼女たち”の 魅力とは。譽田さんに話を聞いた。

 

「個性的な造形、豊かな表現、大胆な発想、原始的なエロスと、土偶には人を引きつける力がありますが、何よりも4千年以上前に生きた人たちの暮らしぶりや心情など、見る者の想像力をどんどんかき立てるのが最大の魅力ではないでしょうか」

 

譽田さんも、今回の国宝土偶5体勢ぞろいは、非常に珍しいことだと言う。

 

「日本各地の遺跡から1万8千店ほどの土偶が発見されていますが、国宝に指定されているのは今回の5体だけ。土偶界の最高峰に君臨するトップアイドルたちです。当然、全国各地の展示会から引っ張りだこ。そういう意味では、今後、実現不可能とも思われるくらい、今回の勢ぞろいは貴重な機会です」

 

5人は、時空を超えて私たちに何を伝えてくれるのだろうかーー。奇跡の“土偶フェス”をお見逃しなく!

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