’79年8月に誕生した「たけのこの里」。なぜタケノコなのか?じつは、この4年前に「きのこの山」が発売された時点で、すでに「たけのこの里」の構想があったそう。株式会社明治菓子商品開発部の森永さんに話を聞いた。
「開発当時は高度経済成長期の真っただ中で、公害や都市の人口集中などの問題がありました。ほっとする、日本の原風景を感じるようなお菓子をつくろうと、里山の『きのこ』と『たけのこ』をモチーフとしたのです」
その意図はパッケージにも反映。当時、英語などを使い、赤や金といった派手な外箱が流行するなか、緑を基調としたほのぼのデザインとなった。ここで「たけのこの里」トリビアを少々。
《「大人のたけのこの里」はここが大人!》
「カカオのブレンドを厳選し、甘さ控えめのビター味になりました。通常品より背丈も少し高くし、全体的にシャープな形にしています」(森永さん)
《「竹になった!たけのこの里バー」があった!》
もはやタケノコではなくなっている。おもしろい発想なのに、「’09〜’10の2年間のみの販売でした。アイデアが斬新すぎたんでしょうか、現在は販売を終了しています」(森永さん)
《たけのこの里のゆるキャラがいる!》
若い世代に訴求するため’09年に誕生した「たけ里ブラザーズ」。双子の30歳で、口ひげが兄の「たけっち」、あごひげが弟の「さとっち」だ。「大阪府高槻市出身のストリートダンサーです。得意のダンスで『たけのこの里』を応援しています」
《グローバル展開あり、ジョニデも大好物!?》
「きのこの山は『チョコルームズ』として’07年から、たけのこの里は『チョココーンズ』として’10年からアメリカで販売しています」(森永さん)。ジョニー・デップも大ファンらしく、来日時にはまとめ買いをしていくというウワサがある。