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タンスの奥のほうにしまわれていたり、書棚のハードカバーの本に挟まれていたりする、主婦の“へそくり”。今やそのヒミツのお金は従来のイメージの枠を超え、女性たちが“老後にもしものことがあっても困らないため”に築く一大資産に!

 

そんな、貯めることにいそしむようになった女性の“へそくり奮闘記”を紹介。題して、「実録・私が“こっそり&ガッツリ”貯めたワケ」。

 

【貯めるのに肝心なのは“心の余裕”】A子さん・38歳・へそくり額=100万円

 

貯め始めたへそくりが、100万円になったと喜ぶのは、パートで働くA子さん。

 

「毎日生活がカツカツ。長女が小学校に上がったので、やっとパートに出られるように。万が一のときのお金や教育費を貯めないといけないと思い、家計の無駄をずいぶんカットしました」(A子さん)

 

手が空いたときにはアンケートに答えて貯めたポイントを現金化。使わなくなったアクセサリーや洋服は全部フリマアプリ「メルカリ」で売る。A子さんはそうして得た副収入とパートの収入をすべて自身の銀行口座に入れている。

 

「本当は、緊急時の備えにもっと貯めておきたいのですが、あまり節約しすぎてギスギスしてもよくないので、娘と買い物に行ったときに日ごろのごほうびにとスイーツを食べたり、ワンランク上の化粧品を買ったりしています。自由に使えるお金を持っていると、なんだか心に余裕が出てきました」(A子さん)

 

【夫に発覚、へそくりは大幅に目減り】B子さん・54歳・へそくり額=700万円

 

専業主婦のB子さんは、夫(56)の給与口座から少しずつ貯金に回して、月数万円ずつへそくりをしてきた。

 

タクシー運転手をしている夫はそもそも家計は妻が管理するものと思い込んでいたので、収支や今いくらあるのかといった貯金の額も教えていなかったが、ある日B子さんが留守のときに預金通帳を夫に見られてしまう。

 

「『オレに隠れてこんなに貯めやがって!』と、夫がものすごい剣幕で怒ったのです。私は独り占めしようとへそくりを貯めていたのではなく、夫が事故を起こして収入がなくなったときなど、万が一のときに備えていたので、それを説明するとなんとか落ち着きましたが、家にお金があるとわかってから、急に金遣いが荒くなって。『そっちが貯めた金で支払えばいい』と、すっかりへそくりをアテにするようになって、せっかく2,000万円以上貯まっていたお金が、今では半分以下になってしまったのです」(B子さん)

 

今、離婚を切り出されてしまったら、住む家や仕事がないので、B子さんのほうが不利な状況になる。嫌でも夫の機嫌をとるしかないと、たまるのはストレスばかりの日々だという。

 

【“へそくり用口座”にコミットメント!】あきさん・40歳・へそくり額=350万円(当時)

 

「2年間で350万円貯めた! ズボラ主婦の節約家計簿管理ブログ」管理人のあきさんは、夫は同い年で3女の母。会社員として働いていたが、出産後は専業主婦に。住宅と車を購入したときに、600万円ほどあった貯金が一気に減り「これはやばい」と、家計簿のつけ方を変えた。

 

「それまでは何にいくら使ったのか支出の全体を把握していませんでした。そこでつけ方を変えて、予算の範囲内で買い物をするよう心がけました。年間50万円ほど使っていたクレジットカードの使用頻度を少なくして、使った分は必ず支出の欄に書き込むようにして、買い物は予算を決めて現金でするようにしました」(あきさん)

 

さらに、銀行口座の役割を3つに分けた。まず、夫の給料が振り込まれた口座から、固定費や生活費を現金で引き出し、固定費が引き落とされる口座(1)「引き落とし用」に移す。(2)「一時保管用」には、固定費以外の大きな支出の支払いにあてるお金を入れる。(3)「へそくり用」には子どもの教育費のため、児童手当などのほか、生活費で余った分を入金している。

 

その(3)には、’14年から2年間でトータル350万円をクリア! 家族で海外旅行に出かけたり、へそくりをごほうびに使うなどのメリハリをつけることが持続させるコツだという。

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