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クレジットカードを使うと、予算をオーバーしたり、使った総額がわからなくなったり、お金の使いすぎが気になる人もいるだろう。とはいえ、クレジットカードはポイント還元率が高いため、わずかなポイントしかつかないプリペイドカードに切り替えようという人は、まだ少ない。しかし、最近、ポイント還元率の高いプリペイドカードが続々登場している。代表的なものを、経済ジャーナリストの荻原博子が解説してくれた――。

 

【1】キャッシュリアルカード

 

今年6月から発行が始まり、利用額の2%がキャッシュバックされるという高還元率が話題のプリペイドカードです。全国のVisa加盟店で使えますが、1回当たりの利用限度額は3万円と、大きな買い物はできません。

 

特徴は、買い物の際にカードの残高が足りなくても、登録したクレジットカードから不足分を自動チャージするサービスがあることです。チャージ分はクレジットカードのポイントも付くので、ポイント還元率がさらに上がります。

 

しかし、このサービスはチャージの範囲内という歯止めをなくしますから、お金の使いすぎを防ぎたい方は使わないほうが安心です。

 

【2】dカードプリペイド

 

NTTドコモと提携するプリペイドカードです。’17年4月からはドコモと契約のない方も利用できるようになりました。

 

マスターカード加盟店などで使えます。還元率は一般的なクレジットカードと同じ0.5%ですが、上乗せされる店舗もあります。

 

特にローソンでは、3%の割引があり、ポイントが1.5%付くので、全部で4.5%という高い還元率です。ドラッグストアのマツモトキヨシでは2.5%還元ですし、カードを提示し現金で払っても、1%のポイントが付く店舗もあります。

 

ローソンをよく利用する方にはお得なカードですが、毎月決まった予算額をチャージして、買いすぎを防ぐとさらにいいと思います。

 

【3】ゆうちょ銀行「mijica(ミヂカ)」

 

’17年に、仙台市や熊本市の地域限定で始まったゆうちょ銀行のプリペイドカードです。今年2月から、全国で利用できるようになり、Visa加盟店で使えます。

 

通常のポイント還元率は0.25%とやや低めですが、ファミリーマートや西友、ヤマダ電機では0.5%、パルコでは0.75%など、ポイントアップする店舗もあります。

 

ゆうちょATMでチャージするほか、毎月決まった日にゆうちょ口座から自動チャージする「指定日チャージ」もあります。

 

プリペイドカードは審査不要で、年齢制限を満たせば誰でも持てる手軽さがメリットです。

 

ただし、利用店舗が限られることと、紛失や盗難にあった場合に、デメリットがあります。クレジットカードなら、紛失や盗難の届け出前の不正利用もカード会社が負担してくれますが、プリペイドカードは、利用停止の手続き前に不正利用された分は補償してくれません。厳重な管理が大切です。

経済ジャーナリスト

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