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今年も1等・前後賞合わせ10億円が当たる、年末ジャンボの季節がやってきた。年を取って経験を積んでいるからこそ見えてくる宝くじの真実がある――。そんな「億売り」実績のある名物じいさんが運気に「喝」。老賢人の名言、刮目して見よ、そして売り場に走れ!

 

「母が亡くなったのが’10年3月。その直後のドリームで1等・前後賞3億円が出て、母の置き土産かと、本当に涙が出ました」

 

こう話すのは、東京都「小岩駅南口売場」の八巻武一さん(78)。母・艶子さんは1945年の第一回宝くじからこの売り場を切り盛りし、500本以上の1等を出したことで知られる伝説の販売員だ。

 

本誌では、億実績のある売り場から、名物じいさんを発掘。親愛の念をこめて「億じい」と命名し、億招きの心得を聞いた。

 

子どものころから、売り場で母の手伝いをしていた武じいには、忘れられない艶子さんの一言がある。

 

「『どうせ当たらないけど』と言って買うお客さんがいるんです。そんなとき母は、『当たらないと思うなら買うんじゃない』とお客さんを叱るんですよ。『宝くじは当たる気持ちを強く持って買わないと当たらない』というんです」

 

そんな武じい、なんと今年9月にこの売り場で、クイックピック(機械選択)でロト7を購入。3等119万円を当てたばかり。

 

「売り場の機械が選んだ数字で当たったのは、店主の私と売り場の両方に運がきている証拠。今回、地名の小岩にかけた縁起物として『福岩』も作り、運気は最高。つぎはお客さんが当たる番。当たるという強い気持ちで買いに来てください」

 

今年のサマー発売前、本誌がおすすめ売り場として紹介したのが東京都「宝くじ御徒町駅前センター」。そのサマーで見事1等の前賞1億円が出た。店主・徳じいこと中野徳治さん(78)が語る。

 

「じつはサマーの直前に、俳優の綾野剛さんが売り場に来てね。『当たりますかね』と聞かれたので、『剛にあやかってゴーゴーゴーですよ』と答えたんです。そうしたら剛さんの買った宝くじが3等30万円と1番違いだ。『当たらなかったのは残念だけど楽しめた』と、剛さんが言ってくれました(笑)」

 

売り場には、近くの上野動物園で生まれたパンダのシャンシャンにあやかって、パンダのイラストも店頭に飾られている。

 

「シャンシャンは当せんを告げる鈴の音と響きが同じ。あやかれる縁起はすべてあやかれ。それが今回のサマーの億につながった。みなさんも、ぜひ身の回りであやかれるものは全部あやかってほしい」

 

長年、その目で億万長者の誕生を見続けてきた「億じい」だから語れる億招きの格言。ぜひ年末ジャンボ購入時のヒントにしてみては?

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