年々、売り場が拡大している女性用手帳コーナー。スケジュールを管理するだけでなく、自由に書き込めるタイプが今のトレンドだ。感情を吐き出し、夢をつづる先に開ける人生とは?

 

「どんなことでも“書く”ってすごくいいことなんですよ」と語るのは、『理想の自分を作る未来手帳2019』の著者・ワタナベ薫さん。脳内が整理され、行動しやすくなって、理想の自分に近づくことができるという。

 

「感情は抑えることができないし、放っておくとどんどん大きくなっていきます。怒りやムカつきなど負の感情がわいたときこそ、“なぜこんなにつらいんだろう”“何にこんなに怒っているんだろう”と自問自答して、書き出してみます。書くという行為は左脳を使うので、感情的なものがすーっと落ち着いて楽になるし、自分の本質が見えてきて、改善点や次にとるべき行動、さらに、問題が起きたときにどう対処したらいいのかまでも見えてくるんですよ」(ワタナベさん・以下同)

 

今でこそ“書き出し”のよさを語るワタナベさんだが、以前はこうしたワークは大嫌いだったそう。

 

「じつは私、20代は月10万円の貧乏生活、30歳で離婚、39歳で流産と、さまざまな経験をしてきたんです。それぞれにつらく大変な時期でしたが、書き出しをやってみたら、事実だけが見えてきて、なくしたものばかりではなく、自分が持っているもの、そのありがたさを感じられるようになって。小さな幸せを拾うクセがつくと、大きな問題も乗り越えられる。私自身が実感したことです」

 

■行動の効率が上がり、理想の自分に近づける

 

「私が思う手帳は、自分の夢ややりたいことを書くもので、人に見せるものではありません。だから、書いてはいけないこともないし、すっきりするのなら、人の悪口も書いていいと思っています。手帳の中では優等生にならなくていいのです」

 

ワタナベ流の使い方は、前日のうちに予定を書くこと。1日の予定の中で“理想の就寝時間”から書き始め、最大3つの“TO DO”を書き出す。ゴールを決めたほうが脳は働きやすいといわれているため、前日のうちに就寝時間を決めて、やるべきことを書いておけば、1日の時間の使い方を逆算して配分できるようになるのだ。

 

「当日の朝に書いてみたこともありますが、前日のほうが効果的でした。それは“明日はこれをやる”と決めると、寝ながらそれについて考えるから。もっといえば、その予定をこなしているところを想像してみるんですね。これを“脳内予習”といいますが、翌日の行動を想像すると、脳がより“やりたく”なるのです」

 

■自分をケアするためにも、したいことから先に書く

 

「書き出しを続ける秘訣は、週に一度でいいので手帳を開くこと。そのうえで書く時間を決めるなど、ルーティンにしてしまうのです。また、月間スケジュールの部分には、“この日は温泉に行く”といった“やりたいこと”を先に書くよう提唱しています。自分を甘やかすことも大切。そうしないと、いつまでたってもやりたいことができずに、延び延びになってしまいがちですから」

 

1日の予定についても、びっしり書き込む必要はないそう。

 

「“TO DO”だけを書いて動いたほうが、生産的に行動できるようになります。そして、手帳に書いたことが全部できなくても、がっかりしないこと。1日1個、“TO DO”に書いたことが実行できたら、それで十分。時間はお金であり、命であり、人生なので、効率的に使うべきです。効率的に行動して未来を変えるための整理作業なわけですから、事実を簡単に書くだけでいいのです。“少し書ければいい”という気持ちで始めてみてください。まずは習慣づけることが、運を開いて未来を変える第一歩です」

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