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「小まめに掃除機をかけているから大丈夫、と思っていたら大違い。病気のもとになる“病原体ホコリ”は掃除機の排気で部屋中にまき散らされてしまうのです」

 

こう話すのは、お掃除のスペシャリストで、日本ヘルスケアクリーニング協会代表の松本忠男さん。

 

「トイレ、リビングの壁際、洗面所など、家の中にはホコリやカビが集まりやすい場所があります。放置すると、呼吸器系だけでなく、胃腸などにも悪影響を及ぼす細菌やウイルスが増殖し、家の中が病原菌の温床になってしまいます」(松本さん・以下同)

 

ウイルスや花粉が気になるこの季節。松本さんが提唱する掃除のポイントは、ホコリを飛散させず、確実に除去すること。

 

「フローリングワイパーでは、ワイパーに均等に力が入らず、押し引きのタイミングで撮り残しが出て、拭きムラが残ります。そんなとき、目に留まったのが100円均一ショップにあったガラス磨き用のスクイージーでした。ゴムの部分に切れ目を入れ、床のホコリを掃除してみたところ、ほとんど取り残しがなかったのです。試行錯誤の結果、5ミリ間隔で切れ目を入れると、小さなホコリまで逃さず取れることがわかりました」

 

その後も、100円均一のアイテムを応用した自家製の掃除道具を考案した松本さん。その中からカビや花粉、油汚れを残さないアイテムを紹介!

 

■除菌突っ張り棒

 

<用意するもの>
突っ張り棒(60センチ)、フェースタオル、ビニール袋(1枚)、キッチンペーパー(4~5枚)、輪ゴム(3本)、エタノール。

 

<作り方>
突っ張り棒にタオルを巻き付け、輪ゴムで固定する。さらにビニール袋をかぶせ、輪ゴムで固定。先端に、マッチ棒の頭のようにキッチンペーパーを巻き付け輪ゴムで固定すれば完成。

 

湿気の多い浴室や洗面所の天井や壁など繁殖しやすいカビを初期段階で取り除く。突っ張り棒の長さを自分の背丈調節。無理なく天井一面を掃除できる。

 

「ホコリ同様、重篤な病気を引き起こすのがカビ。注意したいのが浴室の天井です。ここにカビが発生すると、胞子が下に落ち、繁殖して、腹痛や肺炎の原因にも。このカビを除去するのに最適なのが『除菌突っ張り棒』です。週2回は拭くことをおすすめします」

 

■自家製スライムローラー

 

<用意するもの>
ペンキローラー、ホウ酸入り洗濯用洗剤(アリエールなど、5ml)、重曹(耳かき1さじ)、洗濯のり(15ml)、すり鉢、すりこ木、クエン酸(耳かき1さじ)

 

<作り方>
すり鉢に液体洗剤と重曹を入れ、すりこ木でよく混ぜる。なじんだら洗濯用のりも加えて、よくこねて団子状の「スライム」を作る。スライムをペンキローラーのローラー部分にまんべんなく塗り付ける(使用後はクエン酸水につけて、ローラーのスライムを落とす)。

 

網戸や台所のクロス壁、また照明器具の傘など、凹凸やカーブのある面にもフィットし、ホコリを取り切る。いまの季節は、花粉がたまりがちな網戸をこまめに掃除したい。

 

「この時期、網戸には花粉がいっぱい。花粉症対策としてもぜひ網戸を清潔に保つようにしましょう」

 

病原菌を一網打尽にできるアイデアグッズ、ぜひ一度お試しを!

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