初心者でも安心できる「ネットバンキング」の始め方と安全面

「三菱UFJ銀行は、’23年度末までに全国のATMを2割削減することを発表しています。これまで利用していた近所のATMが“突如消えた”ということが起こりうるかもしれません」(社会部記者)

 

三菱UFJ、みずほ、三井住友らメガバンク3社をはじめ、地銀なども積極的にとりかかっている支店やATM削減。これまで、家賃や家族への振り込み、残高照会などをATMで行っていた人にとっては、不便な生活を強いられることになりそうだが……。

 

「そこで知っておきたいのが“ネットバンキング”です。それは、パソコンやスマホさえあれば、振り込みや残高照会などができるサービスのこと。いま持っている銀行口座をネット上で持てば、ふだんATMで行っていることがスマホでできるようになるんです」

 

そう語るのは、ネット証券、銀行などに関する記事を執筆しているストックリサーチのアナリスト・大和田智美さんだ。

 

「ネットバンキングは、みなさんが使っているメガバンクや地銀、信用金庫から開設するタイプと、店舗を持たない“ネット専業銀行”で口座を持つタイプに分かれます。いま持っている口座をネット上でも使える形にすることもできますが、ネット専業銀行の口座はメリットも多く、ひとつは持っておくことを検討してみてください。よく耳にするようになった『楽天銀行』や『ソニー銀行』などはネット専業銀行のひとつですね」(大和田さん・以下同)

 

そこで、口座開設の方法、銀行の選び方やセキュリティ問題まで、わかりやすく解説してもらった。

 

■口座開設方法

 

「(1)申込書、本人確認書類どちらも郵送で送る方法、(2)申込書のみ銀行のウェブサイトから入力する方法、(3)どちらもウェブサイトで行う方法の3つがあります。ネット初心者の方でも、比較的簡単にできて手間がかからないのは(2)です。パソコンやスマホから、申し込みたい銀行のサイトにアクセスし、申込みフォームに記入して送信。案内に従って、本人確認書類を郵送すると、後日自分専用のページ(マイページ)にログインするためのIDやパスワードとともに、キャッシュカードが送られてきます」

 

カードが届いたら、ID・パスワードを入力して、マイページに入る。残高があれば、すぐに振り込みもできる。

 

■銀行選び

 

「手数料無料」に優位、かつ地方在住者にもオススメと大和田さんが選んだネットバンキングは次の5つだ。

 

【ソニー銀行】
ポイント:コンビニ・ゆうちょ・イオン・三井住友・三菱UFJのATM利用手数料月4回/他行への振り込み月1回無料。条件:なし。

 

【住信SBIネット銀行】
ポイント:コンビニ・ゆうちょ・イオンのATM利用手数料月2回/他行への振り込み手数料月1回無料。条件:なし(残高30万円以上でATMは月5回、他行への振り込み手数料月3回無料に)。

 

【三井住友銀行】
ポイント:コンビニATM利用手数料月3回無料。自行ATM時間外手数料無料。条件:WEB通帳(ネット上の通帳)契約。

 

【みずほ銀行】
ポイント:コンビニATM利用手数料月4回無料。自行ATM時間外手数料無料。条件:残高30万円以上(50万円以上で他行への振り込み1回無料)。

 

【三菱UFJ銀行】
ポイント:コンビニATM利用手数料月2回無料。自行ATM時間外手数料無料※。条件:残高30万円以上。※はEco通帳(ネット上の通帳)契約のみ。

 

「地方在住の方は、『使えるATMの多さ』と、『手数料の安さ』が選ぶ際のポイントです。『ソニー銀行』や『住信SBIネット銀行』は、残高などの条件なしで、提携する多くのATMを月数回手数料無料で利用できるので、預金額が少ない人にもオススメ。何個か口座を開設しておくと、そのぶん手数料無料で利用できる回数が増えるので、併用して使うのもよいでしょう」

 

さらに、預金残高が多い人は、さらに“優遇サービス”を受けることができるものも。

 

「『新生銀行』の場合、預金残高が100万円あれば、コンビニなどのATMからの引き出しが無制限で手数料無料に(通常は108円)。また、他行への振り込みが月5回まで無料になります」

 

基本的に、預金残高の額が大きければ大きいほど、手数料を無料に抑えられる回数も増えるので、お金がある人は検討してみよう。

 

■セキュリティ

 

慣れない人がネットでお金のやりとりをする場合、心配なのは“セキュリティ面”だろう。

 

「たしかに、開設時に発行したIDやパスワードを知られたら、マイページに侵入されますので、残高や利用履歴などは他人に漏れてしまいます。専用のノートに記しておき、他人に見られないように保管しておきましょう」

 

ネットバンキングで振り込みを行う場合は、IDやパスワードに加えて、さらなるセキュリティによって守られている。

 

「振込み手続きの際、振込み先の口座や入金額とは別に、本人宛てに発行される“ワンタイム・パスワード”という1回限りのパスワードを入力する必要があります。このワンタイム・パスワードの発行方法は各社で異なりますが、本人が所有する携帯電話のショートメールに送られてくるパターンが多く、他人に知れ渡ることはまずありません」

 

手数料サービスだけでなく、「楽天銀行」では自社の通販サイトで使えるポイントとの連携など、それぞれの銀行にユニークなサービスがある。自分の生活スタイルにいちばんピッタリの銀行を調べることからはじめてみよう。

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