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「わが家の炊飯器。内釜のテフロン加工も剥がれてひどい状態で、リサイクルショップでの査定も0円。それがメルカリに3,333円で出品したら、売れたんです。うれしかった」

 

こう話すのは、フリマアプリ「メルカリ」に出品し始めて5年以上。「自稼力を身につける」メルカリ物販スクールを主宰し『プラス月5万円で暮らしを楽にする超かんたんメルカリ』(翔泳社)の著者でもある宇田川まなみさん。どんな人がその炊飯器を買ったのか?

 

「詳しい事情はわかりませんが一人暮らしを始める方が、ご飯が炊けるならとにかく安いものが欲しかったのかな、と推測しています」(宇田川さん・以下同)

 

傷だらけの炊飯器だけではない。普通は捨てているようなものが、メルカリでは驚く価格で売れているのだ。

 

「メルカリはヤフオクのようなオークション形式ではなく、初めから希望額で出品。購入希望者がいればすぐに取引が決まる効率のよさが特徴。売りたい人と買いたい人が直結するからこそ、メルカリでは、意外なものほど、すぐに売れることが多いのです」

 

たしかに、夏休み、子どもの工作用にラップの芯が大量に欲しいと思っても簡単には手に入らない。それを知って、使い切った芯をコツコツため込んで出品する人がいる。まさに思いがけない需要と供給が、次のような取引を現実にしているのだ。

 

■「いらないモノがこんな価格で売れた!」実績リスト なぜ売れる? こうすると高く売れる!

 

【ラップの芯(10本)】落札価格の相場:300円

工作に使うのが目的で、急に必要になった場合、すぐに用意できるものではないため。硬い芯のほうが売れやすいです。長さや直径など詳しく記載すること。

 

【ボックスティッシュの空き箱(20箱)】落札価格の相場:300円

きれいな状態であることが大事なので、きれいに折りたたんで見栄えがよい写真を載せる。かわいくて、種類がそろった空き箱のほうがよい。

 

【流木(30cm3本)】落札価格の相場:1,000円

お店のディスプレーやDIYの材料として、お店で売っている木材よりは個性的なものが作れるため。どこで採取したものか、サイズ、配送方法を記載する。

 

【ブランドの紙袋】落札価格の相場:1,000円

ブランドの袋を持っているとオシャレに見えるので、あえて持つ人がいる。ハイブランドの紙袋は、そのブランドを買わないともらえないため。送料を考えて、何枚までなら一律料金なのかを考えて枚数を決めて出品する。

 

【使いかけの化粧品(シャネルのファンデーション残り1/3)】落札価格の相場:1,000円

色を試してみたい、使用感を試してみたい人は、新品までは買いたくないので、使いかけでも購入する。残量がどれくらいあるのかを明確にすること。

 

【試供品(シャンプー&リンス5個セット)】落札価格の相場:500円

長期休暇前など旅行に行く人が増えるときに需要が高まる。お試しに使ってみたい人などにも需要がある。メーカーをそろえること。大量すぎても売れないので、海外旅行日数分ぐらいの数にする。

 

「ここに紹介した価格はあくまで実際に売れた額であり相場ですが、もっと高く売れる場合もあれば、出品する人が多くて安くなるケースもあります」

 

高く売るコツは、やはり需要との関係。夏休み期間は子ども工作用にラップやトイレットペーパーの芯やティッシュの箱などが狙い目。

 

「ここに紹介した以外にも、洋服からおもちゃ、アシスト機能が壊れた自転車まで、家の中にはお宝がたくさん眠っているはず。一度、出品してみて、自分の家にはこんなにお宝が埋蔵されていたのかと実感してください」

 

これまでに宇田川さんは最高で月100万円の売り上げをたたき出したこともあるとか。

 

「メルカリの売り上げで、マンションの家賃を年間一括払いで支払うことを目標にしています」

 

あなたも不要な健康器具や家電製品などを思い切って出品し、チリも積もれば100万円も夢ではない。ぜひ家に眠っているお宝を出品してみてはいかが。

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