「イクラに、カニ、ホタテと海鮮がどっさり入った極上おせちの返礼品にハマり、毎年リピートしています。おせちは高いし、一から作ると時間もかかって大変。でも、ふるさと納税の返礼品なら実質2,000円で、食べきれないほど届くので、あとは煮物など、ちょっとしたものを料理するだけ。新年会に欠かせないお酒も、返礼品で調達しています」
そう話すのは、お正月の準備を、ほとんど「ふるさと納税」の返礼品でまかなうというフードジャーナリストで主婦の三ツ木貴重さん。
「おせちは小分けパックで、冷凍されているものを選び、お正月いっぱいやりくりしています。義父に持っていったり、親戚の集まりに出したり。解凍して詰め直しただけなのに、おいしい! 豪華! と大評判で、大助かりです」
故郷や応援したい自治体に寄付すると、額に応じた返礼品が届くふるさと納税。寄付したお金も、上限までは、2,000円を差し引いた全額が住民税などから控除されるので、お得に地域の特産品をゲットできる。
そんなふるさと納税。これから寄付をするなら、何かと出費が増える年末年始に向けて返礼品をもらうのがおすすめだという。
日本最大級のふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」を企画運営するトラストバンクの田中絵里さんが教えてくれた。
「自治体はお正月を見越した返礼品を準備しています。すでにおせちの予約はスタート。お餅やみかんなど、人気のお正月セットや、ハレの日に欠かせない名産グルメもそろっています」
【ふるさと納税でお正月準備簡単5ステップ】
(1)ふるさと納税サイトで控除が受けられる最大寄付額をシミュレーション。
(2)最大寄付額に収まるよう好きな返礼品を選んで申し込み。
(3)お正月までに返礼品と寄付金受領証明書、ワンストップ特例制度申請書を受け取る。
(4)1月10日必着で「ワンストップ特例制度申請書」「マイナンバー確認書類」「本人確認書類」の3つの書類を寄付した自治体すべてに送付。
(5)2020年6月以降に寄付額から2,000円引いた額が住民税より控除。
※もともと確定申告のある方は確定申告で寄付金控除の申請をしてください。
※6自治体以上に寄付した方は確定申告でないと寄付金控除の申請ができません。
※1月10日までに提出できなかった場合は確定申告で控除の申請をしてください。
ただ、今年6月の法改正で、返礼品は原則「還元率は3割まで」「地場産品のもの」に限定。“お得な”返礼品が禁止になり、しょぼくなってはいないだろうか……。
「3割ルールの中で、より魅力ある返礼品にしようと自治体も工夫しています。その地域ならではの郷土料理をふんだんに詰めたおせち、ほとんど出回らない希少な名産品、とれたての海鮮や野菜、果物が送料なしで直送されてくるなど、満足度の高い品ばかりです」
今年は2,000円でお正月の準備をすませちゃおう!