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新型コロナウイルス感染拡大で、平日もテレワークで家族が在宅するようになり、主婦の負担が激増している「食」。週に何度もスーパーに足を運ぶことを控えたい今、まとめて食材を買い、数日分を一気に調理してストックする「つくりおき」は時世にあった料理スタイル。

 

「3食きっちり家族の食事を用意するのは、想像以上に大変。この危機をおかずのつくりおきで乗り切っている家庭も多いと思いますが、食材を効率よく使い切れず、余らせてしまうというお悩みをよく聞きます。今回紹介するのは、余りがちな食材を無駄なく使うためのレスキューレシピ。連休のうちにレシピのレパートリーを増やし、態勢を整えて」

 

こう話すのは、家事代行サービス「ベアーズ」取締役副社長で、家事のプロとして活躍する高橋ゆきさんだ。

 

「まとめて調理したあとにどうしても残りがちな食材が出てきます。じゃがいも、たまねぎ、にんじんなど、大きなパックで販売されているものがその筆頭。じゃがいもが余ったらゆででじゃがバターにするなど、レシピがマンネリ化している家庭も多いのでは」(高橋さん・以下同)

 

いつもなら近くのスーパーまでひとっ走りし、追加の食材を買って主菜の1品を作る、なんてことも可能だが、今はできるだけ外出は避けたいところ。

 

「そんなとき、1種類だけで調理できる『非常時つくりおき』レシピが役に立ちます。1つの野菜につき、いくつかバリエーションを用意しておくと便利」

 

そこで今回、高橋さんが身近な野菜1品でできるレシピを教えてくれた。

 

■にんじんのきんぴら

にんじん1本の皮をむいて斜め切りにしてから4cmの長さのせん切りにする。鍋にサラダ油適量を熱し、赤唐辛子2分の1を炒め、色が変わったらにんじんを加えて中火で2分ほど炒める。砂糖大さじ2分の1、酒大さじ2を加えて1分ほど炒め、しょうゆ小さじ2分の1を加えて汁気がなくなるまでさらに炒める。

 

■にんじんのから揚げ

にんじん1本とごぼう2分の1本の皮をそれぞれ包丁の背でこそげ取り、5cmの長さの拍子木切りにする。保存袋に入れ、めんつゆ(3倍濃縮)小さじ1を加えて約3分手でもみ、10分おく。袋から出して汁気をとり、小麦粉適量をまぶし中温(170度)の油で揚げる。

 

■かぼちゃのせん切りサラダ

かぼちゃ正味200gを薄切りにしてから、3mm幅のせん切りにする。耐熱容器に入れてラップをし、600Wの電子レンジで1分加熱する。砂糖小さじ3分の1、マヨネーズ大さじ1、粒マスタード小さじ2分の1を加えて混ぜる。

 

■かぼちゃの肉巻き

かぼちゃ正味200gを7mm〜1cmの厚さに切る。豚バラ肉200gに塩・こしょう各少々をふる。耐熱容器にかぼちゃを並べ入れ、ラップをして600Wの電子レンジで5分加熱。豚肉でかぼちゃを1切れずつ巻く。フライパンにサラダ油大さじ1を熱して肉巻きを入れ、両面を焼き、焼肉のたれ大さじ3分の2を回しかける。

 

食べるときは、保存容器からそのままではなく、お気に入りのお皿に移して見栄えをよくするのも大切だ。

 

「今までお客さん用としてふだん使いしてこなかった高価な器も、この機会に食卓に並べてみて。いつもは外食で日々の食事にアクセントをつける家庭も多いと思いますが、それが難しい今は、テーブルウエアに変化をつけるだけでも気持ちが弾むもの。“映える”食卓で、料理のモチベーションもアップします」

 

「女性自身」2020年5月12・19日合併号 掲載

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