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「美しい景色を見て感動したり、自然の中で体を動かしてリフレッシュしたり……旅は日ごろの疲れを癒してくれるもの。自粛生活で精神的に疲弊している今こそ、必要といえるかもしれません」

 

こう話すのは、旅行ジャーナリストの村田和子さん。東京を発着する旅行や東京都民の利用は対象から外し、7月22日から始まった「Go Toトラベル」だが、全国的に県をまたぐ移動はまだまだ慎重に行いたいもの。旅行計画の立て方や現地での過ごし方に不安を抱いている人も多いのでは。

 

「コロナ対策に完璧がない以上、自分が求める安全のレベルを明確にすることが大切です。旅行中はそれに準じた行動を取り、自分の身は自分で守る、その地域で広めないという意識を持ちましょう」

 

村田さんに、旅における安全の指針を聞いた。

 

■どこに、誰と行くか?

 

自分自身が“密”を作らないよう、少人数での旅行が基本。家族や親しい友人数名との旅行を前提に計画を立てよう。

 

「生活圏から少し足を延ばした近場の旅から始めてみては? 最近は、地元限定でお得な宿泊プランを出す宿も増えています。自治体でも地元の宿泊に対して補助を出す動きもあるので調べてみましょう」(村田さん・以下同)

 

お気に入りの宿でも“おこもり滞在”や、キャンプやハイキングといったアウトドアの旅なら、“3密”を避けやすい。家族旅行では、京都の町家のような一棟貸しの宿で過ごす選択肢も。

 

「穴場は、京都、富士五湖、金沢など訪日外国人に人気だった観光地。いつもより人が少なくゆったりと街歩きできるうえ、宿泊施設が多く、比較的安く泊まれます」

 

■旅の準備

 

行き先が決まったら、その土地の状況確認を忘れずに。感染状況次第で、都道府県知事が個別の対応をすることも考えられるので、直前まで気を留めておきたい。

 

「観光施設や神社仏閣では営業日、営業時間の変更、混雑緩和のための入場事前予約制を導入しているところもあるので、あらかじめ目当ての場所の情報は調べておきましょう。列に並ぶのを避けるため、チケット類は可能な限り事前に電話やネットで購入を」

 

宿を選ぶときは、どのような感染防止対策を行っているのか確認し、不安なら問い合わせしよう。

 

「対策に力を入れている宿のサイトには、具体的にどのような3密回避の取り組みをしているかアナウンスがあります。たとえば、ビュッフェの中止、スタッフによる客室への荷物運搬サービスの中止などもあります。知らずに行ってがっかりしないためにも、事前の確認を。快適に過ごすには、自分が譲れない『安全』と『おもてなし』のレベルが、宿のポリシーと一致していることが重要です」

 

宿の備品やアメニティを使うのが不安な場合は、自分のものを持参しよう。次の「持ち物チェックリスト」を参考に荷造りを。

 

【持ち物チェックリスト】

□ マスク
□ 除菌シート
□ 携帯バッテリー
□ 体温計
□ 喉スプレー

<アメニティ類>
□ タオル(大・小)
□ 浴衣やパジャマ
□ シャンプー類
□ ボディソープ
□ せっけん
□ スキンケアグッズ
□ スリッパ
□ 湯のみやグラス
□ ドライヤー
□ くし
□ シャワーキャップ

 

備えあれば憂いなし! 最新情報を収集しながら、安全で楽しい旅を。

 

「女性自身」2020年7月28日・8月4日合併号 掲載

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