100万円を銀行に1年間預けても、利息はわずか10円の時代。現金の持ち合わせがないとき、コンビニATMに駆け込んで100円以上の手数料を支払う悪いクセは、そろそろ卒業しようーー。
今年5月、三菱UFJ銀行はコンビニATMの利用手数料を変更した。一律110円だった平日8時45分〜18時の手数料を、ローソンだけ110円に据え置き、ファミリーマートは198円に、セブン−イレブンは220円と以前の2倍に引き上げた。
大手銀行がコストカットのためにATMの台数を減らすなか、現金派の人にとっては、コンビニATMに頼らざるをえないことも多い。その手数料はじりじりと上がっている。金額はコンビニごとに異なり、「コンビニならどこでも同じ」時代は終わった。
ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんは「コンビニなどのATM利用手数料は、絶対に払ってはいけない」と警鐘を鳴らす。
「超低金利の今、普通預金に100万円を1年間預けても、利息はわずか10円。手数料の110円を1年間の利息で得るには、1,100万円を預けなくてはならない計算になります(税金は除く)。ATMの手数料につい目をつぶってしまっている人は、その習慣をいますぐやめるべきです」(丸山さん)
ATM利用手数料には、銀行とコンビニの組み合わせで手数料が無料になるものも。たとえば、冒頭で紹介した三菱UFJ銀行は、コンビニでの手数料はさまざまだが、イオン銀行ATMは無料。また、ゆうちょ銀行のユーザーなら、郵便局だけでなく、ファミリーマートのATMも無料だ。ほかにも、コンビニATMを無料で使える銀行とコンビニの組み合わせや方法はある。
コロナ禍でこの夏のボーナスも減少傾向に。ATM手数料のような出費をカットしていくことが、家計防衛の第一歩だ。
「女性自身」2020年7月28日・8月4日合併号 掲載