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全国的な日照不足や長雨の影響で、野菜の価格が高騰している。7月第4週の卸値は、統計を取り始めた’77年以降の最高値。タイ米を輸入した’93年冷夏より高くなっている。昨年の同じ時期と比べると、にんじんが3.5倍、ねぎが2.8倍、キャベツが2倍、レタスや大根が1.8倍だった。

 

8月第1週も状況はあまり変わらず、特にレタスが4.2倍、にんじんが3倍、ねぎが2.7倍なんどの高騰が続いている(東京都中央卸売市場)。「野菜が高すぎて買えない」、そんな嘆きが聞こえてきそうだ。そこで、野菜を安く賢くゲットする3つのワザを経済ジャーナリストの荻原博子さんがご紹介ーー。

 

【1】規格外野菜をネットで購入

 

スーパーで並ぶ野菜は、規格が決まっています。その規格からはずれた野菜は破格で売られるか、ふだんなら捨てられてしまうことも。

 

味は変わらないので、安く買える規格外野菜を利用しましょう。農産物直売所などでも買えますが、遠出を避けたいこの時期は、ネットショッピングがおすすめです。

 

タダヤサイ(https://www.tadayasai.com/)ではおもに野菜が、フリフル(https://furifuru.com/)ではおもに果物が、生産者から直接買えます。不定期で、プレゼント企画も行われます。

 

ほかにも、食べチョク(https://www.tabechoku.com/)や、ウニカ(https://unica.market/)でも規格外のものが格安で買えます。コロナ禍、飲食店の営業自粛で需要が減り、きびしい状況の生産者を応援することにもつながります。

 

【2】工場野菜や冷凍野菜、カット野菜を利用

 

もやしやかいわれ、きのこ類、レタスなど植物工場で作られる野菜は、生育環境が安定しているため、価格も比較的安定しています。

 

また、旬の時期に大量加工する冷凍野菜、千切りキャベツや野菜炒めセットなどのカット野菜も、年間を通して契約しているため、価格が大きく変わりません。

 

野菜が安い時期には割高に感じますが、いまは手に取りやすい価格です。賢く活用しましょう。時短調理にもひと役買います。

 

【3】薬味野菜などは自家栽培を

 

豆苗の再生栽培をしている方は多いと思います。それと同じように、小ねぎも水栽培が可能。薬味程度なら問題なく使えます。

 

また、大葉やバジルなどは苗を買ってきてベランダで栽培しても。私も大葉を育てていますが、少し使いたいときにとても重宝します。

 

自家栽培だと収穫時期には、たくさんできて食べきれないことも。もったいないので、冷凍や干し野菜にするなど、保存方法を工夫しましょう。

 

厚生労働省によると、残業代に当たる「所得外給与」が、前年同期比で5月は25.8%減少と、比較可能な’13年以降で最低。6月は24.6%減少と5月に次ぐ低水準です(’20年8月7日発表)。

 

残業代の減少で手取りが減った家庭も多いでしょう。そんななかでの野菜の高騰は本当にきびしい。こんなときこそ、情報力と主婦力を結集して乗り越えましょう。

 

「女性自身」2020年9月1日 掲載

経済ジャーナリスト

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