■稼ぐならスーパーよりドラッグストア
マイナビ提供のデータ(2021年1月全職種平均時給、2020年職種別平均時給、2020年・2019年それぞれの職種別求人数。時給は「マイナビバイト」に掲載されている時給表記のアルバイト求人から算出)によると47都道府県において、各職種の平均時給が各都道府県の全職種平均時給よりも高く、求人状況がよい職種にはやはりヘルパーや梱包、製造・ラインが多い。
特にヘルパー・介護は、和歌山・鳥取・島根以外の43都道府県で時給が平均よりも高く、求人数も増加傾向にある。きついイメージがある仕事だが、じつは将来を見据えた収入アップを図りやすい面があると早川さん。
「通常のパート先で時給アップとなると、自分だけではどうにもならないこともありますが、介護ヘルパーは資格に応じて時給が上がるケースが多いです。資格取得支援制度を備えた職場もあり、無資格で働き始めても、働きながら資格を取って昇給を目指すことができるんです」
一方「コンビニ・スーパー」の時給は全都道府県でその地域の平均よりも低く、求人状況も多くの地域で「ドラッグストア・量販店」に比べ低調だ。スーパーとドラッグストアであれば、ドラッグストアのほうがシフトに入りやすい可能性があるということだ。
また、早川さんによると、コンビニやスーパーは「求人が出てもすぐに埋まってしまうことが多い」のだとか。さらに、ファミリーレストランや事務職も全体的に求人数がかなり減少しており、なかなか採用してもらえない状況にありそうだ。
最後に、しゅふJOB総研の川上さんが「今後の働き方」について話してくれた。
「日本では、共働き世帯であっても『収入のメインは夫で、妻は補助的』という形が多い。先の見えないコロナ禍の中で『世帯収入の安定』を目的として働くのであれば、まずは『求人が多い』ところを狙って確実に仕事に就くことを最優先すべきでしょう」
とにかく稼ぎたい、そんなあなたはヘルパー、梱包、製造・ラインを狙って働いてみては。
「女性自身」2021年3月23日・30日合併号 掲載