画像を見る

「新型コロナウイルスの感染拡大によって日本経済に甚大な被害がもたらされ、私たちの老後やお金の不安は尽きません。“どうすればお金を増やせるの”と悩む前に、まずは“貯まる人”の考え方や行動を知ることが大事なのです」

 

こう語るのは『お金の使い方テク』(朝日新聞出版)の著者である、ファイナンシャルプランナーの内山貴博さんだ。

 

「たとえば、家計簿をつけるにしても、(1)手書きでつける、(2)アプリを使う、どちらがよいと思いますか? 正解は(2)です。操作ひとつで収支をグラフ化してくれますし、ムダな支出が手間もなく一目でわかるため、アプリを使って家計を管理したほうがうまくいきやすいのです」

 

そこで本誌は内山さんに、“貯まる人”になるための2択クイズを出題してもらった。日常生活の消費行動を見直す参考にしてみてほしい。

 

「条件にもよりますが、一般的な“正解”と、その考え方を解説しています。これを機会に、得するお金の使い方を習慣化し、投資などにステップアップする準備をはじめましょう」

 

どれだけお金が貯まる消費行動ができるのか、まずはクイズにチャレンジしてみよう。

 

【第1問】「貯蓄を管理するなら『ネット銀行』と『店舗型銀行』どっちにするべき?」

 

店舗を持つ都市銀行や地方銀行とネット銀行、それぞれ特徴がある。

 

「窓口を持たないネット銀行は、人件費や店舗の維持費用が抑えられています。結果、店舗型の銀行よりもローン金利が低く、振込み手数料も条件次第で“月5回まで無料”などのサービスも充実しているので、ネット銀行のほうが得といえます。スマホで預金の管理や振り込みをするのに抵抗のない人は、ネット銀行を積極的に使っていくのがよいでしょう。ただ、店舗型銀行の窓口では、金融商品について丁寧に説明してくれるスタッフが常にいます。“そろそろお金の運用をしないと”と、資産運用に興味が出てきた人は、店舗型銀行で貯蓄を管理したほうが安心かもしれません」

 

どちらもメリットがはっきりしているが、“貯める”ためには「ネット銀行」を利用するほうがよさそう。

 

【第2問】「将来を見据えて少しでもお金を増やしたい!『住宅ローンの繰上げ返済』と『投資』どっちを選ぶ?」

 

住宅ローンは少しでも早く返済したい! と思う人が多いだろう。繰上げ返済は返済期限が前倒しになり利息も軽減するため、将来的には“投資を上回る効果が得られる”と語る人もいる……。

 

「住宅ローンは負債科目であって、投資は資産科目。じつは2つを比べることは難しいですが、私は投資をすすめます。繰上げ返済はあくまで“借金の返済”ですから、お金を増やすことにはつながらないのです。また、住宅ローンを組む際に加入した『団体信用生命保険』は、死亡したら残債が支払い免除になるため、現役世代にとっては死亡保険の代わりともなります。せっかく家計を切り詰めて繰上げ返済をしていたのに、結局『団信』で支払う必要がなくなった、というケースも考えられます。投資に回せる資産があるのなら、繰上げ返済ばかりに使うことはおすすめしません。老後資金を貯めるためにも、資産運用で貯蓄を増やすことを意識して、積極的な『投資』に回してほしいです」(内山さん・以下同)

 

【第3問】「一般的な『自転車保険』と、自動車保険に付帯できる『個人賠償特約』はどっちを選ぶ?」

 

自転車事故により高額な賠償金を請求する判決が増加傾向にあり、これに伴い条例で自転車保険の加入を義務付ける自治体も増えつつある。子どもが起こした自転車事故で、数千万円の賠償金を親が支払う判例も出ている。

 

「事故を起こしてしまった相手への莫大な賠償金をカバーするためにであれば、自動車保険や火災保険、クレジットカードに付帯できる『個人賠償特約』でじゅうぶん対応できます。加入も、1,000円前後でできることがほとんど。一般的な自転車保険は、事故を起こした加入者のけがも補償内容に含まれているため、どうしても割高になるケースが多い。『個人賠償特約』を選んだほうが節約にもなります」

 

【第4問】「“貯まる人”の考えはどっち?『いま、100万円をもらう』『1年後に110万円をもらう』」

 

「セミナーなどでもよく質問するのですが、多くの人が“いま、手に入る100万円”を選びます。とにかくいま、お金が欲しい! そう考えるのは当然のことですよね。しかし、この考えは間違いなのです!」

 

少し冷静になって考えてみると、1年待てばもらえる金額は10%も増えている。

 

「たとえば『10年後に入る100万円と11年後の110万円』、を比べると、同じ1年違いなのに後者を選ぶ人が多い。お金の話になると、将来の利益を軽視して、目先の利益に目がくらんでしまう。この考え方では、先を見据えて正しく投資することができません」

 

お金の計算は目先ではなく、先々の増え方を見据えることが重要なのだ。

 

「でも、目標を立てるときは長期的な視点だけではなく、短期的な目標も設けてください。『10年で500万円貯める!』とおおざっぱに決まるより、『今日はお酒をガマンする』といったほうが、貯蓄を増やしやすいのです」

 

内山さんはYouTubeチャンネル「FPお金レッスン」でもマネー情報を発信中!

【関連画像】

関連カテゴリー:
関連タグ: