西日本から、例年よりも早い梅雨入りとなったが、部屋干しの洗濯物や、久しぶりに稼働させたエアコンの冷気からも、イヤなニオイが……。
「そのおもな原因はカビ。湿度60%以上で繁殖しやすくなるといわれています。ニオイ問題だけでなく、カビはアレルギーやぜんそくを悪化させることが指摘されているので、この時季、悪臭から絶つようなメンテナンスが重要です」
と、家電ライターの藤山哲人さんは語るが、家電音痴な人はどうしても業者に頼りがちだ。
「マニュアルに従うことが大前提ですが、じつは家庭にあるもので簡単にセルフメンテナンスはできるし、お手入れ後の家電は、機能までも改善するんです」
そこで、梅雨の時季に警戒すべき家電の“悪臭根こそぎ掃除術”を紹介。
【洗濯機】
「衣類についた皮脂や洗剤カスなどがカビのエサとなり、洗濯槽の裏はカビだらけ。干した際の生乾きのニオイのもとはこれです」
洗濯槽の掃除方法として、インターネット上では“酢や重曹が効く”との情報もあるが。
「お酢はそもそもニオイが気になるし、重曹も効果があらわれづらいように思います。私のいちばんのおすすめは酸素系洗剤です」
まずは洗濯機に水を満タンにして、縦型洗濯機の場合は洗剤を1本(500グラム)、ドラム式の場合はその半分を入れて、ひと晩放置。翌日、そのまま空回しすると、黒いかたまりがブカブカと浮かんでくるとか……。
「水の代わりに、洗剤の効果を高められる40〜60度のお湯を利用できればベストです。ドラム式で温水洗浄モード機能がついていれば、水温を設定できます。ただし、お風呂の残り湯は皮脂が混じっているので、洗濯にも、洗濯槽の掃除にも使用しないで」
【掃除機】
「紙パック式掃除機のニオイの原因は、紙パックやフィルターにたまったゴミ、そして付着したカビ。それはサイクロン式も同じで、ゴミをためるダストカップと、フィルターの掃除が基本です。フィルターの素材が布であったり、紙であったり、機種ごとに違うため、マニュアルを見てお手入れしましょう」
その際、サイクロン式のダストカップは、水洗いしてスッキリしたいところだが。
「国産品はほとんどが水洗いできますが、海外製は水洗い禁止の機種が多い。“掃除機を掃除する”という発想は日本特有のもののようで、アメリカ製、中国製の掃除機も洗えないタイプがほとんど。これはロボット掃除機も同様です。これから購入という人は、検討材料にしてみてください」
【空気清浄機】
「ステイホーム習慣の定着によって、’21年3月の空気清浄機の売上げ額は、前年に比べて2倍近く増えています。特に“加湿機能付き”のタイプを冬の間に稼働して、しばらく放置していた人は、カビが繁殖しているころかと思います」
これから空気清浄機能を使用する予定の人は、要注意だ。
「フィルターを外して、大きなたらいに水を張り、ハイターなどの塩素系洗剤をキャップ半分くらい入れ、つけ置きしましょう。タンク部分は水洗いして、しっかり乾かしておきます」
“クサイ”はメンテナンスのサイン。悪臭ばかりでなく、健康状態にも影響するカビ対策を見直して、今年の梅雨を乗り切ろう。