■注意すべきはお客だけではない!同僚からのセクハラも
また梅澤さん同様、女性店員たちはセクハラにも悩まされるという。前出のBさんは、こう憤る。
「来店のたび、体の一部を何かしら当ててくるお客様がいます。後ろを通るときに、お尻を触られたことも。最初は偶然かなって思いましたが、わざとだと気づいて……。うまく避けようと思ったら、今度は靴に靴を当ててきました。気持ち悪すぎて、“当たり屋”って呼んでいます」
さらに、彼女たちの“敵”は理不尽なお客だけではない。本来は味方であるはずの、同僚たちにも警戒する必要があるというのだ。都内の純喫茶に勤務していたEさん(29)はこう話す。
「男性のマスターが、女性スタッフのことを『アイツは胸がデカい』ってイヤらしくいうのは当たり前。私も着ている服を観察されたり、感想を言われたりしました。
キッチンのおじさんには『今日はこの後、旦那さんとどこか出かけるの?』『旦那さんの誕生日プレゼントに何をあげるの?』なんて、プライベートのことをたくさん訊かれました。これも立派なセクハラだと思います。渋々答えたら、今度は『デートもプレゼントも、共働きだからできるんだ』って嫌味みたいにグチグチ言われて……。『ほんと何だったんだろう』って店を辞めた今でも思いますね」
マウントやセクハラを恐れることなく働きたい女性たち。彼女たちのために、“教えたがる男たち“は自らの言動を省みる必要があるはずだ。