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新型コロナの1日あたりの新規感染者数が東京都で50人以下、全国で300人前後となり、やっと落ち着いてきた。第6波が心配だが「いまのうちに旅行したい」人も多いのでは。そこで、いま使える旅行のお得情報を経済ジャーナリストの荻原博子さんが紹介してくれた--。

 

■ワクチン接種証明が割引率上げることも

 

まず、JR東日本の特急券と乗車券が最大50%引きになる「えきねっとトクだ値」です。たとえば東北新幹線「やまびこ」で、東京から仙台まで通常1万890円ですが20日前までの予約で50%引きの5,440円(50%引きは12月15日の利用まで)。13日前だと35%引き、当日は15%引きです。各路線で期間が決まっているのでご注意を。

 

次は「県民割」です。お住まいの都道府県内の旅行に限り、国が1人1泊最大7,000円を補助します。現在40以上の道府県で行われ、神奈川県、大阪府、沖縄県でも準備を進めています。 たとえば京都府の「きょうと魅力再発見旅プロジェクト」は京都府民の府内旅行が対象です。

 

2,000円以上の旅行代金を1人1泊あたり最大50%、上限5,000円まで値引き。旅行中に使える「京都応援クーポン券」を1人1泊あたり最大2,000円分もらえます。

 

北海道や福島県、石川県、和歌山県、広島県などは独自の補助を上乗せして、値引き額の上限を1万円まで引き上げる太っ腹ですし、ワクチン接種・陰性証明があれば割引率を上げるところも。

 

群馬県の「愛郷ぐんまプロジェクト」では1人1泊6,600円以上の宿泊で、ワクチン2回接種証明か陰性証明があれば5,000円引き、なければ3,000円引きです。

 

茨城県の「いば旅あんしん割」ではワクチン2回接種者は3,000円以上の旅行代金で最大50%、上限5,000円引きですが、宿泊前1週間以内のPCR検査で陰性なら、最大100%、上限1万円引きになります。1万円の旅行代金なら2泊までタダで泊まれます。

 

県民割のほか、独自のキャンペーンを行う自治体もたくさんあります。たとえば、千葉市では観光協会が主体となり「ちばおもてなしキャンペーン」を行っています。対象は全国向けで、宿泊期間中に飲食店や土産物店で使えるクーポン5,000円分が500円で買えます。1店舗での会計の半額までをクーポンで支払うことができ、千葉県の県民割とも併用できます。

 

こうしたキャンペーンを利用する際のチェックポイントは3つ。

 

【1】対象者:都道府県民限定、近隣地域限定、全国向けなど。

【2】値引き期間:各地でさまざま。感染状況により延長や短縮も。

【3】県民割と併用できるか:観光庁の和田浩一長官は、県民割の適用を隣接県に拡大する意向を述べました(10月20日)。今後、お得旅行の範囲が広がるかも。

 

イギリスでは新たな変異株「デルタプラス」が猛威を振るっています。今の落ち着きが長く続くように、感染対策に十分に注意して、旅行を楽しみたいと思います。

経済ジャーナリスト

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