相次ぐ値上げで、家計負担は「’19年10月の消費増税レベル」と専門家
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■来年1月から食パン、パスタ、ポテトチップスまでも値上げ

 

来年1月から値上げされる食品の中には、毎日の食卓に並ぶ食パンやパスタ、そして人気のお菓子ポテトチップスまでもが……。

 

「輸入小麦の『政府売渡価格』の改定が4月と10月に行われます。10月に輸入小麦の1トン当たりの価格が19%も上がったことが、小麦粉やパンなどがいっせいに値上がりした大きな要因でしょう」

 

ポテトチップスは、今夏、北海道は猛暑で雨が少なく、じゃがいもや玉ねぎの収穫量が減少。原料となるじゃがいもの価格が高騰していることも要因であるそうだ。

 

「値上がりは、原油高や穀物価格の高騰だけでなく、世界中の干ばつや気候変動、国内の天候不順による作物の不作などの影響もあるのです」

 

その北海道で、今度は赤潮が発生。ウニやイクラが大打撃を受けて、いま価格が高騰している。そして海外の食材も、世界的な物価上昇に伴い、輸入牛肉やカニの価格などが上昇している状況だ。

 

第一生命経済研究所が、食品をはじめ電気、ガス、ガソリンといったエネルギーなども含めた、平均的な家庭の年間負担額を試算している。そこで’20年と’21年を比較すると、今年は約5万円の負担増になるそうだ。

 

さらに来年は、’20年と比べて、約7万円程度の負担増になるとも。

 

「’19年に消費税が8%から10%に上がりました。軽減税率が導入されましたが、この年の民間への負担増は4.6兆円。本年度は4.8兆円の民間への負担増が予想されているので、値上げが家計に及ぼす影響は、’19年10月に消費税率が引き上げられたときと同程度の負担増とも言えます」

 

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