画像を見る

最近、大手銀行を中心に、紙の通帳の発行手数料といった手数料の創設や引き上げが続いている。

 

「大手銀行の普通預金金利は0.001%。100万円を1年預けても、利息はわずか10円ですから、ATMの時間外手数料110円を1回払えば残念ながら損。手数料の安いネット銀行に乗り換えましょう」

 

そう話すのはファイナンシャル・プランナーの西山美紀さん。ネット銀行の一部を次にまとめたが、どう選べばよいのだろう。

 

 

■おもなネット銀行の提携ATMリストと手数料

 

【ソニー銀行】

使えるATM:三菱UFJ/三井住友/ゆうちょ/イオン/コンビニ(※1)
ATM利用手数料(※2):月4〜無制限まで無料
他行への振込手数料(※2):月1〜11回無料
特徴:積立定期預金の金利が高い/1年もので運用0.13%(※3)

 

【住信SBIネット銀行】

使えるATM:ゆうちょ/イオン/コンビニ(※1)など
ATM利用手数料(※2):月2〜20回まで無料
他行への振込手数料(※2):月1〜20回無料
特徴:定期預金の金利が高い/1年定期0.1%(※3)

 

【PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)】

使えるATM:三井住友/ゆうちょ/イオン/コンビニ(※1)
ATM利用手数料(※2):3万円以上の出金は無料など
他行への振込手数料(※2):本人名義の三井住友へは無料
特徴:日本初のネット銀行/セキュリティ面に定評

 

【楽天銀行】

使えるATM:三菱UFJ/みずほ/ゆうちょ/イオン/コンビニ(※1) など
ATM利用手数料(※2):月最大7回無料
他行への振込手数料(※2):月0〜3回無料
特徴:楽天ポイントが貯まる仕組みアリ

 

【イオン銀行】

使えるATM:三菱UFJ/みずほ/ゆうちょ/イオン/ローソンなど
ATM利用手数料(※2):自行ATMならいつでも無料、平日日中無料の提携ATMも
他行への振込手数料(※2):月0〜5回無料
特徴:利用状況により、普通預金金利が最大0.1%

 

※1:コンビニATMは、セブン銀行、ローソン銀行、イーネットを指す。※2:手数料は、口座残高などの利用状況により異なる。※3:冬のボーナスシーズン限定金利。

 

「まず、無料でお金を引き出せるATMが、家の近所など使いやすい場所にある銀行を選びましょう」(西山さん・以下同)

 

たとえば近所のコンビニATMが使える銀行で、利用手数料の無料回数が多いところを選ぶと安心だ。ただ無料回数は、口座残高など利用状況によるのでご注意を。

 

「楽天市場をよく使う方は楽天銀行、イオンでの買い物が多い方はイオン銀行など、使い方によって選ぶのもいいと思います。それに、金利も銀行選びの大切な指標です」

 

大手銀行の金利は横並びがほとんどだが、ネット銀行はボーナスシーズンの特別金利などで高利率を競う銀行も多い。

 

「とはいえ、給与の振込口座を変えるのはたいへんでしょう。私は、ネット銀行を貯蓄用口座にするのがよいと思っています」

 

お勧めは赤・青・黄の3口座を作り、自動振替サービスを使うこと。青は給与振込口座として使うが、給料が出たら赤の口座にお金を移す“先取り貯蓄”を。黄は予備用口座として10万〜30万円ほどを入れておく。

 

「赤は貯蓄が目的で、黄もふだんは使わない口座なので、高利率のネット銀行が最適です」

 

ネット銀行には、たとえば給料日の翌日など毎月決まった日に、一定額を、他行の自分の口座からネット銀行に自動で預け替えてくれる「定額自動入金サービス」が無料の銀行もある。これを利用すれば、毎月自動で高利率のネット銀行にお金が貯まっていく。

 

「毎日節約しなくても、自動で貯まる暮らしに乗り換えましょう」

【関連画像】

関連カテゴリー:
関連タグ: