食品だけで3千円の支出増――価格安定している「米と鶏肉」のすすめ
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■アプリやドラッグストアを活用して

 

さらにこの1年で大きく値上がりした商品といえば、食用油(36%増)だ。

 

「原材料となる大豆や菜種の世界的な需要が高まっているのも背景にあります。食用油が原材料となるマヨネーズの値上げ(25.1%増)も目立ちます」(柏木さん)

 

菓子類に目を移すと、スナック菓子10.1%増が目立つところ。

 

「加工品は、原材料だけではなく、製造や包装などでエネルギーをかけるため、原油価格高騰の影響も大きい」(丸山さん)

 

こうした値上がりの傾向をつかんだうえで、以下の6つの節約術を実践すると効果的だ。

 

節約1「小麦製品を減らし、価格が安定しているお米と旬の野菜、きのこなどを組み合わせた献立を考えてみましょう」(丸山さん)

 

節約2「調味料、加工品が値上がり傾向ですが、特別なこだわりがないのであれば、スーパーなどのプライベートブランドの商品に切り替えましょう。各社のPB競争は激しくなっているので、しばらく低価格路線が続くはず」(丸山さん)

 

節約3「よく利用するスーパー独自の割引サービスも利用したいところ。LINEの友達登録をすることで、毎週、買い物かごの商品が10%引きになるクーポンが送られてくるスーパーもあります」(丸山さん)

 

節約4「チラシアプリを活用しましょう。登録した近所のスーパーの特売情報なども通知してくれるので、買い物前に検討することができます」(柏木さん)

 

節約5「値上げが顕著な加工品、お菓子などはドラッグストアのほうがお得なケースも多いです。ドラッグストアは医薬品で十分な売り上げを出しているため、生活用品を安く抑えることが可能なんです」(柏木さん)

 

節約6「横浜市の調査では、年間一人当たり19000円の食品ロスがあるという結果。今年は猛暑で生鮮食品は腐りやすいので買いすぎに注意しましょう」(柏木さん)

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