お米の定期便は届く時期がわかりやすい(写真:アフロ) 画像を見る

「2022年、家計は物価高に苦しめられました。そのため様々な変化が起きましたが、ふるさと納税にも大きな変化が。これまでは、カニ、ウナギ、ステーキ肉などの豪華返礼品が注目されましたが、2022年は普段使いできる豚小間肉や牛こま切れ肉のメガ盛りなどが大人気になったのです」

 

そう話すのは、ふるさと納税に詳しい節約アドバイザーの和田由貴さんだ。

 

ふるさと納税はもうご存知の方も多いだろう。居住地以外の自治体に寄付することで、寄付額は納税額から控除され、実質2000円で返礼品がもらえるお得な制度だ

 

確かに、山と積まれたメガ盛り肉の写真は目を引く。あれだけあれば、あとは野菜を用意するだけで何種類ものおかずができるだろう。狙いはやはり、肉の「量」だろうか?

 

「量に目が向きがちなのですが、注意点があります。

 

というのも、返礼品は冷凍で届きます。大容量が1つのパックだとすべてを解凍しなければならないことに。いったん解凍した肉はそれほど日持ちしないので、使い切れない事態にも……。できれば200gごとなど、小分け冷凍されたものを選びましょう」(和田さん、以下同)

 

また、ふるさと納税の返礼品は、いつ届くのかが事前に分かりづらいという困った点も。

 

「届く周期が決まっている定期便を利用するとよいでしょう。

 

定期便といえばまずはお米。人気の新潟県魚沼産のコシヒカリなども、毎月3kg、5kg、10kgなどから家族の人数に合わせて量を選べます。ほかにも、岩手県北上市の野菜ボックスなども私はよく使います。産直野菜は新鮮でおいしいし、普段手に取らない野菜をお試しするよいチャンスです」

 

ただ、消費が追い付かないこともある。

 

「もっとも安心なのは常温で長期保存できるものでしょう。私がよく利用するのはドリップバッグコーヒーです。様々な自治体が出していて、どれにしようか迷うのも楽しいですよ。個包装でかさばらないのもうれしいところです」

 

ふるさと納税の年間寄付額は2019年度に多少落ち込んだものの、おおむね右肩上がりの増加を続けている。2021年度は前年度の1.2倍、8千億円以上の寄付金を集めた(2022年7月・総務省)。

 

「制度のお得さがだんだん浸透してきたのでしょう。2023年以降も返礼品に力を入れる自治体がますます増えると思いますから、宝探し感覚でお得を楽しみましょう」

出典元:

WEB女性自身

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