実家の遺品整理は100万円かかる…今から始める片付けで「出費を防ぐ」手引き
画像を見る 今からコツコツ片付けを(写真:PIXTA)

 

■エリア別 かかる費用と片付けのコツは

 

【玄関】10万円(きれいな家なら5~6万円)

 

普段よくはく靴以外、たたきに出しっぱなしはNG。下駄箱の奥に壊れたりカビだらけの靴がないかチェックを。傘立てにビニール傘は3本あれば十分、それ以外は処分しよう。玄関は、家族の大切な“非常口”だ。避難するとき邪魔になりそうな飾り物や古新聞、段ボールなどは撤去して

 

【リビング】10万~20万円(きれいな家なら7万~8万円)

 

テーブルが物置になっていないか。毎日飲む薬はテーブルにあってもいいが、爪切りや鉛筆などは用途別に収納場所を決めよう。ダイレクトメールなどは手に取ったらすぐに要・不要を判断し、不要なら個人情報を消してから処分を。壊れた家電製品はすぐに処分したい。マッサージチェアの処分費は5万円以上かかると心して

 

【キッチン】15万~25万円(きれいな家なら5万~8万円)

 

来客用の食器などは本当に必要? 1人や2人暮らしなら、食器はカラーボックスに入る程度で十分。食器棚まるごとの処分を検討して。シンクの下から何年ものかわからない梅干しや、吊戸棚からは十枚以上のお盆が出てくる家も。モノが多いほど不衛生で、ゴキブリやネズミなどのすみかになりやすい。いらないモノはすべてゴミ袋へ

 

【寝室】15万~25万円(きれいな家なら7万~8万円)

 

「ベッド派なのに敷布団も使うの?」「来客用の布団や座布団などは衛生的?」冷静に考えて、不要なものは粗大ごみに。また、衣替えは洋服の点検・見直し・処分のチャンス。いたんだもの、何年も着ていない服は今後も着ないだろう。洋服はぎゅうぎゅうに詰め込まず、取り出しやすい収納量まで減らすことが大切

 

【トイレ】2~3万円(ふつうは1~2万円)

 

洗剤や掃除用具など、同じ用途のものを重複して持っていないかチェックを。いつも使っている1つを残して、古いものは捨てよう。ときどき、トイレに本や雑誌を積み上げる人がいる。掃除がしづらく清潔さを保てないので、本は元の置き場所に移動させて。これだけのことで処分費用を1万円カットできる

 

【浴室、洗面所】5万円(きれいな家なら3万円)

 

洗面台の下には洗剤のストックがどっさり、鏡裏の収納には歴代の化粧品がずらりと並ぶ家も。なかでもホテルのアメニティや試供品などの液体は、1つずつ開けて中身を流す作業が必要なため、たくさんあると料金にも影響が及ぶ。使うものは今日すぐ使って、それ以外は捨てよう

 

【庭】物置は半間サイズで5~6万円、植木鉢などが大量にあれば15万円

 

高枝切りばさみやスコップなどの園芸用品や、ゴルフバックなど趣味の道具の保管用に、物置がある家が多い。保管品を点検して、使っていないなら少しずつ処分を。植木鉢などは重いうえ、土が入ったままだと処分費用が高くなる。土を捨て1つずつ自治体のごみ回収に出せば無料なので、計画的に処分を

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