プチトマトのヘタはとったほうがいい?お弁当を腐らせないための極意を栄養士が解説
画像を見る 弁当箱に詰める前には冷ましてから入れるのが鉄則(写真:bluet/PIXTA)

 

■水分の出るおかずはできるだけ避ける

 

同様に水分が多いと傷みが早くなり菌が増えるので、できるだけ避けて焼き物や揚げ物を中心に。

 

「食中毒のリスクを下げるなら、水分量の多いレタス、きゅうりなどの生野菜は入れないほうが無難です。トマトも当てはまります。つぶれにくいプチトマトなどは水分が出にくく一見よさそうですが、ヘタに多くの雑菌がありますので、ヘタを取ってから詰めてください。別容器に入れるのも手です。

 

また、そのまま食べられるハムや練り物も、加熱してから詰めましょう。マヨネーズやケチャップ、ソースなどの調味料は個別包装のものを使い、保冷剤で保存し、食べる直前に開封しましょう。

 

肉類の揚げ物も中までしっかりと火を通す。180度で4分前後は揚げてほしいですね」

 

なお、水分の多い煮物や煮びたしなども避けたほうがよい。ゆで野菜も水分の出にくいアスパラガス、根菜、ブロッコリー、じゃがいも(マヨネーズと水分の多い野菜入りのポテトサラダは避ける)などがおすすめだ。卵焼きやゆで卵もしっかり火を通そう。

 

「おにぎりもラップフィルムで握りましょう。手に傷があるときは菌が繁殖しやすいので、用心を。傷がなくても、お弁当作りでは調理用の手袋をつけるとよいですね。

 

どうしてもおかずの水分が気になるならごまやのり、かつお節、とろろ昆布などを加えておくと水分を吸収してくれます。

 

チャーハンや混ぜご飯なども水分が増えるので注意。

 

しょうゆ、わさび、からし、カレー粉、大葉、梅干しなどで抗菌効果を出すのもいい。なお、おかずカップなどを使い、水分や油分を吸い取るのもよいでしょう」

 

弁当の容器も大事になる。木の曲げわっぱや竹の皮は水分対策に最適。保冷剤や保冷バッグも忘れずに。保冷剤は弁当箱の上に置くと冷気が下に流れて低温が保てる。

 

行楽の弁当を安心して楽しむために、食中毒にならないお弁当作りの極意を会得しよう。

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