信じたら大失敗!「保険の勧誘」要注意の“売り文句”6つ《ファイナンシャルプランナーが解説》
画像を見る 保険のセールストークは不安をあおったりお得感をくすぐってみたり、保険販売のテクニックが凝縮されている。

 

【売り文句(4)】「保険料は一生上がらないから安心ですよ」

 

「終身型の医療保険などでよく聞きます。安心感を与えるセリフですが、これは裏を返せば“保険料を一生払え”ということです」

 

50歳女性が、入院日額5,000円(60日まで)、手術給付金5万円の終身型医療保険に加入したとしよう。保険料は月約2千円だが、これは「安い」のだろうか。

 

90歳まで生きた場合、40年間で支払う保険料は2,000円×12カ月×40年=約96万円。60日間入院して手術を受けたときにもらえる給付金は、5,000円×60日+5万円=35万円となる。

 

近年は入院期間の短縮化で、60日もの長期入院はレアケースだ。それを3回経験すれば96万円の元は取れるが……。果たしてどれだけの人が利用するだろうか。

 

【売り文句(5)】「保険で備えながら、資産運用もできますよ」

 

保険と投資が一体となったハイブリッド型といわれる変額保険や外貨保険の販売でよく使われる。保険にはなじみがあるが、投資経験のない人がターゲットになりやすい。月々の掛け金は保険料と投資信託の資金にあてられるが、手数料の高さが大きなデメリットだ。

 

「月2万円の掛け金のうち、1,700円もの手数料を取る商品も。同じ月2万円なら掛け捨て定期保険の保険料を払い、残りをNISAで運用したほうが手数料が低く投資資金が増えるのでお得です」

 

これらは保険会社がもうかる商品だ。そのため、保険販売員の歩合給も高く「何とかして売りたい」販売員が多いそう。

 

「保険会社がもうかる分、保険加入者が損をします」

 

【売り文句(6)】「元本割れせず、いつやめても損しないですよ」

 

「貯まる保険」と呼ばれる保険らしくない保険のキャッチフレーズだ。毎月5,000円や1万円を5年間積み立て、その後5年間寝かしておけば、満期金が106%程度になるというもの。途中解約でも払い込んだ保険料の全額が戻ることを大々的にアピールしている。

 

「確かにリスクはありませんが、月5,000円を5年間積み立てた30万円が、あと5年待って31万8,000円になる計算です。同じ金額、同じ積み立て方法で、NISAで3%運用をした場合は37万円になります。保険ですから保険料控除に使えるメリットはありますが、大したお得感はないでしょう」

 

保険会社にとってももうけは少ない商品だが、これら「ドアノック商品」は初めての顧客とよい関係性を作るために販売される。真の目的は、もうけの多い保険商品を売り込むきっかけづくりかも。

 

保険の役割は、貯蓄ではまかなえないリスクへの備えだという。

 

「葬式代を保険で」ともよく言うが、葬儀費用は平均118万5,000円だ(’24年、鎌倉新書)。これだけの貯蓄があれば、保険に入る必要はない。セールストークに惑わされず、「自分には本当に必要か」をよく考えるよう心がけよう。

 

画像ページ >【写真あり】保険のセールストークは不安をあおったりお得感をくすぐってみたり、保険販売のテクニックが凝縮されている(他1枚)

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