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高齢ドライバーの事故が全国で多発する中、沖縄県警宮古島署(宮古島市)の管内では、免許を自主返納した高齢者に対するメリットが拡充しつつある。温泉に安く入れるなどユニークな特典もあり、県内で同制度の先進地となっている。

 

メリット制度とは、免許の自主返納者に発行される「運転経歴証明書」を65歳以上の高齢者が各事業所に提示すると、さまざまな恩恵が受けられるサービス。宮古島署では2016年10月から市内事業所とメリット制度に関する覚書の締結を始めた。市平良の宮古島温泉では一般900円の入浴料が500円に割引される。

 

5月から宮古給油所では車に同乗する高齢者が証明書を提示すれば、店頭価格1リットル当たり8円引きされる。野津商事が運営する東京靴流通センター宮古島店でも靴が1割引きとなる。

 

昨年免許を自主返納した下地梅子さん(84)は「時間があるから外に出る機会にもなる。他の店も利用してみたい」と笑顔で話した。

 

本島では16年10月現在、県ハイヤー・タクシー協会に加盟する88社と沖縄第一交通の本島内のタクシーが1割引きになる。ゆいレールと沖縄バス、琉球バス、東陽バス、那覇バスも半額になる。宜野湾市の天然温泉アロマの入泉料が500円引きになる。(梅田正覚)

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