短い毛のようなもの(中央やや下)が混入した学校向け布製マスク(提供) 画像を見る

 

沖縄県内で文部科学省が学校を通して生徒や教員に1人2枚ずつ配布する布製マスクに、相次いで不良品が見つかっていることが11日までに分かった。茶色く変色したものや、毛のようなものが混入した不良品があった。文科省は変色や異物混入といった不良の種類別に枚数を報告するよう学校に求めている。

 

ある県立高校の教諭によると、担当する1クラス40人分のマスクを配る前に調べたところ、変色や毛のようなものの混入など、不良品が15枚程度あった。マスクは3学年分届いたが、不良品を除いたため2学年にしか配布できなかったという。別の高校でもシミやほつれなどの不良品が見つかった。

 

文科省は、国が全世帯に2枚ずつ配布するマスクとは別に、全生徒と教員に2枚ずつ配布する。4月と5月に1枚ずつ配る計画で、不良品が見つかっているのは4月の配布分。文科省は4月20日に虫が混入している事例が1件あったと発表していた。

 

文科省によると、マスク配布予算は約75億円。2回分で全国に計2800万枚配布する予定で、11日時点で1回目の9割を配布している。マスクの調達先は全世帯配布マスクと同じ業者という。

 

文科省の担当者は「不良品があれば新しいマスクを送付している。不良品の数は集計中のため把握できていない」と説明した。

 

国が配布する布製マスクを巡っては、厚生労働省が妊婦向けに配布したものでも汚れの付着などの不良品が出ていた。

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